Js LINK - Japan Sports LINK

Js LINKニュース

【取材ノート:今治】トーマス モスキオンのインパクトが止まらない

2024年2月8日(木)


23歳のアルゼンチン人ボランチは、新加入とは思えないほどスムーズなプレーで、チームのサッカーに溶け込んでいる。新たにチームを率いる服部年宏監督は、チーム作りの重要なポイントとして、怖がらずに顔を出してボールを受けること、テンポよくプレーすることを選手たちに求める。いずれにおいても、すでに2024年のFC今治を引っ張る存在感だ。

「今治に来た瞬間から、新しい仲間がとてもいい迎え方をしてくれましたから。僕も安心して、本当に落ち着いてプレーできる環境にあります。アルゼンチンと日本ではサッカーが違いますが、できるだけ早く慣れて、チームを助けたいです」

笑顔で語るトーマスは、アルゼンチン1部CAコロンのユースから2018年にトップに昇格。6シーズンを過ごし、完全移籍で今治に加入することになった。アルゼンチン時代のプレー動画を見ると、リズミカルにボールを受けてさばくシンプルなプレーが実に印象的だ。服部監督も「何か特別にいいことをしようとしなくていい。シンプルに、正確にプレーしてほしい」と、そのキャラクターを全開にすることを期待する。

「監督とも、しっかりコミュニケーションを取っています。まずはシンプルにプレーするところから入っていって、いろいろ積み重ねていくことになるのだろうと自分では想像しています」

ボールを扱う“止める・蹴る”のうまさにうならされるが、ボールを奪う技術も実に高い。171センチと決してフィジカルで勝負するタイプではないが、だからこそタフなアルゼンチンリーグを戦ってきた奪取力が際立つ。スペイン人GKセランテスにプレーの特徴をたずねると、「トーマスはクレバーに守れる選手」と、守備力をまず挙げている。もっとも本人は、「僕はそこまで体が大きくないので、いろいろ考えながらボールを奪いに行きます。でも、やるときはやらなきゃいけない。必要なときは体を張って止めます」と頼もしい。

シンプルで正確なプレーぶりが光るトーマスだが、子どものころから憧れの選手は「ネイマールです。ちょっと自分とタイプは違いますけど」。リオネル メッシではなく?

「もちろんメッシは偉大な選手。でも、ネイマールはサントス時代からずっと夢中で見てきた選手なんです。一番、影響を受けていますね」

今度は自身のプレーが今治、そしてリーグに大きな影響を与えるはず――。シンプルに、リズミカルにプレーし続ける姿を見ていると、期待は膨らむばかりだ。

Reported by 大中祐二