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【取材ノート:長野】J1京都に力の差見せられるも、3本目の3発に手応え

2024年2月13日(火)


「3点取れたことはよかった」。試合後、髙木理己監督は開口一番にそう話した。

二次キャンプの締めくくりとなる公開トレーニングマッチ。J1の京都サンガF.Cと45分を3本戦い、3-7と敗れた。1本目は0-1、2本目は0-4と無得点に終わったが、3本目は3-2と勝ち切る。相手のメンバーが落ちたことも影響していたが、積み上げてきた形が実を結んだ。

1本目は開始4分で先制を許す。2本目の半ばにはメンバーを“ほぼ”総入れ替えしたが、その直後に失点を食らった。入りの悪さというキャンプを通しての課題が露呈。あらゆる強度とスピードで上回られ、それに四苦八苦する時間も。サイドに突破口を見出したものの、最後の精度が上がらなかった。

それでも3本目に3点を奪う。左サイドから中央を経由し、右サイドの安藤一哉へ。ドリブルが一度は奪われかけたが、こぼれ球を押し込んだ。さらにCKの流れから大野佑哉がヘッドで沈める。イ スンウォンがGKからボールを奪い、それを拾った近藤貴司がフィニッシュ。ビルドアップ、セットプレー、ハイプレスと、異なる形から3発が生まれた。

「前から来られてもビルドアップは機能していた。逆に前から行って、後ろが薄くなっても取りきれるシーンが何回もあった」。センターバックの大野佑哉はそう手応えを得る。セットプレーでの自身の得点にも「一次キャンプから結構当たっていた。チャンスは来ると思っていたので、決められてよかった」。

髙木監督の言葉を借りれば、「3点取ったことを次に繋げていくことに尽きる」。開幕まで2週間を切った中で、この経験を成長の糧に変えられるか。

Reported by 田中紘夢