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【取材ノート:神戸】FUJIFILM SUPER CUP 2024は、いきなり古巣戦の宮代大聖に注目

2024年2月15日(木)
2月17日(土)13:35に国立競技場で開催される「FUJIFILM SUPER CUP 2024」。J1リーグ王者と天皇杯覇者が戦う一戦はヴィッセル神戸と川崎フロンターレという好カードになった。見どころはたくさんあるが、今回は川崎フロンターレからヴィッセル神戸に完全移籍で加入した宮代大聖の“起用法”に注目したい。

昨シーズンの宮代はJ1リーグでチーム2位の8得点をマーク。シュート数はチーム最多40本という数字を残していることからもわかる通り、川崎Fの若きエースとして活躍していた。

そんな逸材をヴィッセル神戸の吉田孝行監督は「おもしろい」と表現する。DFの背後への抜け出しやゴール前へ飛び込む速さ、ユーテリティ性など昨シーズンのヴィッセル神戸にはいなかったキャラクターだからだろう。彼がどんなチームケミストリーを起こすかは今シーズンの楽しみの一つだ。

新加入選手会見で宮代は大迫勇也と「ポジション争いをしたい」と話していた。だが、昨シーズンのJ1リーグMVPからスタメンを奪うのは至難の業だろう。とはいえ、ベンチを温めさせておくのはもったいない。なら、どこでどう起用するかは必然的に注目案件となる。「FUJIFILM SUPER CUP 2024」は神戸の宮代がベールを脱ぐ注目の一戦というわけだ。

沖縄キャンプ開けに行われた2月9日の公開練習後、宮代は記者陣の囲み取材に応じた。

気になるポジションについては「チームのやり方もありますが、話し合いでは『真ん中の部分で』と自分の意思は伝えました。あとは監督の判断になります」とあくまでトップでの起用を望んでいることを明かした。とはいえ、4-3-3のインサイドハーフやウイングでの起用も考えられる。

「でも、ポジションに決まりごとはそれほどないので。サコくん(大迫勇也)からも自分が点を取れる位置に行けと、そんなに気にせず、やりやすいようにと言われている。サコくんは味方を使うのも上手なので、合わせてもらっている。そういう部分をリスペクトして自分の良さを出せれば、それがチームにとって一番いいと思います」

大迫勇也と2トップを組む可能性も考えられる。

「サコくんもサイドに流れたりして、ずっと前に張っているタイプの選手ではない。そこは流動的にできるのかなと思いますし、2トップだから2トップみたいな形にはならないのかなと。やってみないと分からないですけど、先ほども言った通り、自分のプレーを出すことを意識してやりたいです」

果たして宮代はどこで使われるのか。「FUJIFILM SUPER CUP 2024」は彼の起用法に注目したい。

Reported by 白井邦彦