明治安田Ｊ３リーグの開幕が、いよいよ今週末に迫っている。ＡＣ長野パルセイロは25日（日）、アウェイでＦＣ大阪との初陣。新キャプテンの三田尚希は「負けられない」と闘志を燃やす。

負けられない相手というのは、FC大阪はもちろんだが、秋山拓也もそうだ。昨季の長野を牽引したキャプテンであり、三田にとっては公私ともに親しかった存在。再会を心待ちにしつつ、「仲が良かったからこそ負けられない」と口にする。

秋山は昨季、28歳にしてＪ初ゴールを挙げると、松本山雅ＦＣとの信州ダービーでも決勝点を沈めた。開幕から15試合連続でフル出場が続いたが、その後は脳震盪や出場停止、監督交代などが重なって定位置を失う。キャリアハイとなる26試合に出場したものの、無念の契約満了となった。

キャプテンの苦しむ姿を目の当たりにしてきた三田だが、「彼は彼なりに、出ていようが出ていまいが変わらずプレーし続けていた」と話す。今季はその役職を引き継ぐ格好となり、「同じようにブレずにやり続けないといけない」。

奇しくも開幕戦で実現することとなった“新旧キャプテン対決”。長野にとっては昨季にダブルを被った相手でもあり、なおさら負けられない。4年連続の開幕勝利を遂げ、波に乗れるか。

Reported by 田中紘夢