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【取材ノート:神戸】開幕白星の神戸がホームに凱旋。難敵・柏に勝って勢いを付けたい

2024年2月29日(木)
明治安田J1リーグ開幕戦でジュビロ磐田に2-0で快勝したヴィッセル神戸。ホームで迎える第2節は、リーグ連覇へ向けて良い流れを作れるかどうかの大事な一戦となる。なぜなら、2021年のJ1第23節から5試合連続で勝利がない柏レイソルとの一戦だからだ。

柏とのJ1での対戦成績は神戸が12勝6分28敗と負け越している。J1王者に輝いた昨季の中で、唯一白星を挙げていない相手が柏でもある。まさに“難敵”といえる相手だろう。

昨シーズンの2試合はともに1-1の引き分け。スコアもさることながら、両試合とも後味の悪いものになってしまった。

アウェイでの第14節ではネルシーニョ前監督から井原正巳監督に代わったタイミングでの対戦で、相手の戦い方を予想するのが難しい中で行われた。守備プレスが思うようにハマらなかったのもその影響が考えられる。それでも地力に勝る神戸が大迫勇也の先制点でリードした。だが、66分に不運が起こる。本多勇喜と前川黛也の息が合わず、本多のバックパスがそのままゴールに吸い込まれてしまったのだ。そのままスコアは動かず、痛恨のドローゲームとなった。


ホームで行われた8月の第24節では、22分のFKの流れから齊藤未月が大ケガを負って交代。45分には先制点を許してしまう苦しい展開に。途中出場の大迫が82分に同点ゴールを挙げて追いついたものの、攻守の要・齊藤の長期離脱は大きな痛手となった。


柏との今季初対戦も一筋縄ではいかないと思われる。確かに開幕を白星で飾った神戸と、後半アディショナルタイムに追いつかれて開幕ドロースタートの柏とでは、チームの勢いが違う。一般的に見て神戸の方が有利に思えるが、単純にそういう図式にならないのがこのカードでもある。

神戸は昨季の嫌な記憶を塗り替えるためにも今節は是が非でも快勝しておきたい。一方の柏は昨季のJ1王者を叩いて浮上のきっかけにしたいだろう。

勝敗のポイントとして考えられるのは先制点の行方。そういう意味では、神戸はエース大迫勇也、柏は日本代表の細谷真大の今季初ゴールに注目したいところだ。

Reported by 白井邦彦