2024年シーズンに藤枝MYFCからジェフユナイテッド千葉に完全移籍で加入した横山暁之。持ち前の攻撃的センスによるアイデアにあふれるプレー、そして卓越したボールコントロールがもたらすプレーの正確性で、攻撃を活性化して得点に絡む選手だ。横山は藤枝に在籍していた時には、例えばトップ下でスタメン出場し、後半からボランチにポジションを変えてプレーしていたように、ボランチでのプレーも可能。ただ、昨シーズンの千葉は小森飛絢の1トップをメインとして戦っていたため、横山はトップ下もしくはセカンドトップとしてプレーしてきた。
ところが、今シーズンになると、千葉の小林慶行監督は4-2-2-2のシステムをメインとした。その影響もあって、今シーズンの横山はダブルボランチの一角としての出場が多くなったのだが、ボランチには田口泰士、エドゥアルド、品田愛斗、小林祐介と主力クラスの実力者が多い。それでも、対戦相手や千葉のスタメンの特徴、ボランチの選手のコンディション状態などから、開幕からスタメン出場を続けてきた横山だったが、明治安田J2リーグ第10節では今シーズンのリーグ戦で初めてスタメンから外れた。
第11節で千葉はカルリーニョス ジュニオの1トップでスタートしたため、横山はインサイドハーフのポジションでスタメン出場。千葉にとって対戦成績が悪く、難敵のブラウブリッツ秋田に3-1で勝った一戦のあと、改めて自分のプレーの課題を語った。
「今日は最低限だったかなと思います。チームが勝つのがもちろん一番大事ですけど、チームが勝って、なおかつ得点という形でチームに貢献しなきゃいけない立ち位置かなと思っていたので。秋田のやり方に守備で対応していく中で、バトルの部分やセカンドボールの争いとか、そういう部分はチームの土台として当たり前のようにやらなきゃいけない。そこをある程度こなした中で、自分自身の得点というところでいうと最低限かなという気がします」
第10節のスタメン落ちには「言葉にはできない」というほどの悔しさを感じていた。
「もちろんチームが勝つことが一番です。その中で、自分の存在意義というか、まだまだ力不足なんだなとすごく感じました。ボランチで出場している中で、ボランチとしてのタスクはいろいろありますけど、その中でも自分の一番のストロングポイントはやっぱりゴールに向かって、狭いところでターンしてチャンスをクリエイトする部分なので、そこがやっぱり物足りないなと感じました。エドゥー(エドゥアルド)が今節も前節も得点したのもありますし、やっぱり自分自身がもっとゴールに向かってチャレンジしていく回数を増やさないといけないと思います。
だから、シュート練習とか頑張っているんですけど、今日は最後のほうで(河野)貴志から縦パスが入ってターンした場面とか、ああいうのを確実にゴールまでというか、最悪、シュートまでもって行けるように、スキルの質を高めないといけない。ボランチで出ていた時から感じていたことですけど、今日はボランチよりもより前のポジションだったので、いつも以上にそういった回数が増えるだろうなと思っていたし、それをゴールにつなげていかないといけないと思っていました」
連戦の影響もあってか、横山は続く第12節はベンチスタートで、第13節はスタメン出場。しかし、RB大宮アルディージャとの上位対決となった第14節はベンチスタートで、エドゥアルドが負傷交代となり、20分と早い時間での交代出場となった。品田とのダブルボランチではあったが、横山はボールに多く絡んで攻撃のリズムを作り、大宮に押され気味だった試合の流れを変えた。最終的に千葉のオウンゴールが大宮の決勝点となって千葉は1-2で敗れ、J2リーグ戦で2敗目となったが、横山の存在感は際立っていた。
「チームが失点している状況で、まさか前半から出るとは思っていなかったので。もともと今日は自分が出るんだったら、得点が欲しいタイミングで前線のポジションかなというイメージがあったので、ボランチで出るとはあまり想定していなかったんです(苦笑)。だから、特に何も考えずに試合に入りました。そのあとにうちが追いついたので、後半は自分たちのサポーターがいるゴール裏に向かって攻めて、自分が点を取るというのをイメージしたんですけど、結果は違いましたね。ただ、相手がたぶんウイングバックの背後を警戒していて、思ったよりも前からボールを取りに来なかったので、そういうことも含めて僕が生きる流れだったのかなと感じています。試合の内容としては、自分たちが点を決められるチャンスはたくさんあったので。それを自分たちは外して、相手は少ないチャンスをモノにした。結果が一番大事なので評価するのはなかなか難しいですけど、ただ、そんなに悪いゲームだったというわけではないのかなと感じています」
第15節は今治FC、第16節はベガルタ仙台と、上位チームとの対戦の連続について「単純に強いチームと対戦できるという楽しみがあると感じているし、どれだけ楽しめるかが大事かなと感じています」と話した横山。今治との一戦はオウンゴールで1-0と千葉の勝利となった中、ボランチでスタメン出場した横山は攻守に奮闘したが、公式記録での彼のシュート数はゼロだった。ただ、第12節以降、思うように得点できていない千葉において、横山が担う役割は重要で、彼が持つ攻撃力は勝利のポイントとなるだろう。
「自分が出てチームの力になりたいという思いが一番だし、それが選手としての価値なので。しっかり表現できるように頑張りたいです」
今シーズンのJ2リーグ戦が終わった時、千葉は首位に立っているのか。千葉が勝ちきっていくためには、横山が特に攻撃面で活躍し、選手としての価値を高めることが望まれる。
Reported by 赤沼圭子
ところが、今シーズンになると、千葉の小林慶行監督は4-2-2-2のシステムをメインとした。その影響もあって、今シーズンの横山はダブルボランチの一角としての出場が多くなったのだが、ボランチには田口泰士、エドゥアルド、品田愛斗、小林祐介と主力クラスの実力者が多い。それでも、対戦相手や千葉のスタメンの特徴、ボランチの選手のコンディション状態などから、開幕からスタメン出場を続けてきた横山だったが、明治安田J2リーグ第10節では今シーズンのリーグ戦で初めてスタメンから外れた。
第11節で千葉はカルリーニョス ジュニオの1トップでスタートしたため、横山はインサイドハーフのポジションでスタメン出場。千葉にとって対戦成績が悪く、難敵のブラウブリッツ秋田に3-1で勝った一戦のあと、改めて自分のプレーの課題を語った。
「今日は最低限だったかなと思います。チームが勝つのがもちろん一番大事ですけど、チームが勝って、なおかつ得点という形でチームに貢献しなきゃいけない立ち位置かなと思っていたので。秋田のやり方に守備で対応していく中で、バトルの部分やセカンドボールの争いとか、そういう部分はチームの土台として当たり前のようにやらなきゃいけない。そこをある程度こなした中で、自分自身の得点というところでいうと最低限かなという気がします」
第10節のスタメン落ちには「言葉にはできない」というほどの悔しさを感じていた。
「もちろんチームが勝つことが一番です。その中で、自分の存在意義というか、まだまだ力不足なんだなとすごく感じました。ボランチで出場している中で、ボランチとしてのタスクはいろいろありますけど、その中でも自分の一番のストロングポイントはやっぱりゴールに向かって、狭いところでターンしてチャンスをクリエイトする部分なので、そこがやっぱり物足りないなと感じました。エドゥー(エドゥアルド)が今節も前節も得点したのもありますし、やっぱり自分自身がもっとゴールに向かってチャレンジしていく回数を増やさないといけないと思います。
だから、シュート練習とか頑張っているんですけど、今日は最後のほうで(河野)貴志から縦パスが入ってターンした場面とか、ああいうのを確実にゴールまでというか、最悪、シュートまでもって行けるように、スキルの質を高めないといけない。ボランチで出ていた時から感じていたことですけど、今日はボランチよりもより前のポジションだったので、いつも以上にそういった回数が増えるだろうなと思っていたし、それをゴールにつなげていかないといけないと思っていました」
連戦の影響もあってか、横山は続く第12節はベンチスタートで、第13節はスタメン出場。しかし、RB大宮アルディージャとの上位対決となった第14節はベンチスタートで、エドゥアルドが負傷交代となり、20分と早い時間での交代出場となった。品田とのダブルボランチではあったが、横山はボールに多く絡んで攻撃のリズムを作り、大宮に押され気味だった試合の流れを変えた。最終的に千葉のオウンゴールが大宮の決勝点となって千葉は1-2で敗れ、J2リーグ戦で2敗目となったが、横山の存在感は際立っていた。
「チームが失点している状況で、まさか前半から出るとは思っていなかったので。もともと今日は自分が出るんだったら、得点が欲しいタイミングで前線のポジションかなというイメージがあったので、ボランチで出るとはあまり想定していなかったんです(苦笑)。だから、特に何も考えずに試合に入りました。そのあとにうちが追いついたので、後半は自分たちのサポーターがいるゴール裏に向かって攻めて、自分が点を取るというのをイメージしたんですけど、結果は違いましたね。ただ、相手がたぶんウイングバックの背後を警戒していて、思ったよりも前からボールを取りに来なかったので、そういうことも含めて僕が生きる流れだったのかなと感じています。試合の内容としては、自分たちが点を決められるチャンスはたくさんあったので。それを自分たちは外して、相手は少ないチャンスをモノにした。結果が一番大事なので評価するのはなかなか難しいですけど、ただ、そんなに悪いゲームだったというわけではないのかなと感じています」
第15節は今治FC、第16節はベガルタ仙台と、上位チームとの対戦の連続について「単純に強いチームと対戦できるという楽しみがあると感じているし、どれだけ楽しめるかが大事かなと感じています」と話した横山。今治との一戦はオウンゴールで1-0と千葉の勝利となった中、ボランチでスタメン出場した横山は攻守に奮闘したが、公式記録での彼のシュート数はゼロだった。ただ、第12節以降、思うように得点できていない千葉において、横山が担う役割は重要で、彼が持つ攻撃力は勝利のポイントとなるだろう。
「自分が出てチームの力になりたいという思いが一番だし、それが選手としての価値なので。しっかり表現できるように頑張りたいです」
今シーズンのJ2リーグ戦が終わった時、千葉は首位に立っているのか。千葉が勝ちきっていくためには、横山が特に攻撃面で活躍し、選手としての価値を高めることが望まれる。
Reported by 赤沼圭子