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【取材ノート:神戸】U-17日本代表の瀬口大翔が練習参加。“生き残り”をかけて猛アピール中

2025年5月29日(木)


すっかり夏本番の暑さとなった5月28日の公開練習。週末の柏戦に向けて引き締まった雰囲気の中、ヴィッセル神戸U-18の瀬口大翔がトップチームの選手たちを相手に軽快な動きを見せていた。

瀬口と言えば、2月18日のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の上海申花戦で17歳1カ月のクラブ史上最年少での公式戦出場を果たした期待のアタッカー。試合は退場者を出すアクシデントの影響で前半11分に交代を余儀なくされたが、「(出られたのは)うれしかった」と話す。

ただ、持ち味の攻撃的センスを披露する時間はなく「ほんと守備しかしてない(笑)」と苦笑い。「(あの試合はACLEリーグステージの)予選通過も決まっていて、出させてもらったみたいな感じでしたし、今度はJリーグでも出られるように成長していきたい」と話す。



自身の考えるストロングポイントは「時間を作るというか、あまりボールを奪われないところ。味方をうまく使うのが持ち味だと思っています」と話す。フットサルをルーツに持つ選手ということもあって、足技には自信があるようだ。

トップチームの練習では「寄せの速さとか球際の強さとか、まだ自分は足りない」と感じている。だが、その中で揉まれるうちに、徐々に自分らしいプレーを出せるようにもなってきたという。ゲーム形式の練習では山川哲史や酒井高徳ら屈強なディフェンダーたちに臆することなくドリブルを仕掛けていたのが印象的だった。

好きな選手はマンチェスター・シティFCのジャック・グリーリッシュ。「(プレースタイルが)ちょっと似ていると思う」と意識している。神戸のトップチームでは井出遥也や宮代大聖らのプレーを参考にしているそうだ。



6月1日からスペイン遠征に向かうU-17日本代表メンバーにも選出され、11月にはU-17ワールドカップ(カタール)も控えている。その先には神戸のトップチーム昇格を見据える。神戸と代表で2つの“生き残り”をかけて猛アピール中の17歳。ノエビアスタジアム神戸を沸かせる日を楽しみに待ちたい。

Reported by 白井邦彦