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【取材ノート:神戸】天皇杯準々決勝で神戸での初ゴール。FW小松蓮が“化ける”可能性は…

2025年8月28日(木)
8月27日の天皇杯準々決勝でヴィッセル神戸はJ3のSC相模原を相手に苦しみながらも、PK戦の末に勝利した。

前半15分にFKの流れから失点した神戸は、思うような試合運びができずにもどかしい時間を過ごしていた。そんな中、前半30分に同点ゴールが生まれる。グスタボ クリスマンのロングフィードを右サイドの飯野七聖が頭で落とし、走り込んできた井出遥也がワンタッチでクロスを上げる。それを小松蓮が頭で合わせてネットを揺らした。


この場面、小松はマークマンが目を離した一瞬のスキを狙ってニアに入り、自分がシュートを打てるスペースを生み出している。まさにゴールハンターらしい動きだ。そして彼の特長が詰まった神戸での初ゴールでもあった。

吉田孝行監督は試合後に「彼(小松)の持ち味はゴールですし、結果を出せたのは良かったんじゃないかなと思う。ゴール以外の部分はまだまだ成長しなければいけませんが、彼は向上心を持っているので、良くなっていくと思います」と振り返った。

このコメントで思い出したのが、7月11日の公開練習後に吉田監督が話した小松評である。
「(前所属の)秋田でも試合に出ていたのでコンディション的には問題ない。ただ、覚えることがたくさんあるので、これからだと思います。でも、選手に一番必要なことは“がむしゃらさ”だと思っています。自分の中でいい選手の定義としては“まず戦う”というのが一番にある。“うまい”はその後に来る話だと思う。まず戦う、ゴールに向かう、チームのために献身的につぶれ役になる。そういうところは蓮(小松)に期待しているところです」

同日の練習後、小松が囲み取材に応じた。その時にはこんな話をしている。
「(練習合流3日目の感想は)クオリティの高い選手がとにかく多いので、ゴール前にいればゴールが取れるというイメージがどんどん湧きます。僕の強みは空中戦ですし、神戸はロングボールの競り合いやクロスが多いチームなので、僕の特長をより発揮できるのかなとも思っています」

もちろん、神戸のFWとしては守備面やポストプレーなどにまだ課題はある。だが、がむしゃらさや空中戦の強さといった小松の良さが詰まった天皇杯のゴールには、“化ける”可能性を感じさせるものがあったのも確かだ。

Reported by 白井邦彦