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【取材ノート:神戸】PSM 松本戦と2/7公開練習から開幕スタメンを予想してみる

2023年2月9日(木)
2月4日のプレシーズンマッチ松本戦を参考にすると、明治安田J1開幕戦もおそらく神戸の基本フォーメーションは4-3-3だと思われる。最終ラインは4枚、中盤はアンカー1枚&インサイドハーフ2枚、前線は1トップ+2ウイングという構成か。

そして2月7日に行われたメディア向け公開練習の情報を加味していくと、ぼんやりとだが開幕スタメンは見えてくる。

まずGKは実力と経験値を考えて前川黛也でほぼ間違いないだろう。仮に噂のブラジル人GKが電撃加入したとしても、DF陣との連係面を考えると開幕スタメンは考えにくい。ベンチ入りは急成長中の坪井湧也と予想する。

DFの予想がやや難しい。小林友希がセルティックに移籍した中で、菊池流帆が怪我で出遅れている状況。松本戦では新しいことへのチャレンジ要素もあって、右SBに酒井高徳、CB山川哲史とマテウス トゥーレル、左SBに新加入の本多勇喜を配した。本職がCBの本多を左SBとして起用した理由は、酒井が攻め上がった際にDF陣が右へスライドして3CBを形成するため。松本戦ではある程度の手応えはあったものの、ビルドアップ時のパスミスでピンチを招くシーンも。試合後、吉田孝行監督は「2CB、GKから大きなミスがあった。J1なら、もしかしたら仕留められていたかもしれない」と厳しい表情を見せている。3CBへの可変システムを採用するかどうかでメンバー構成も変わりそうだ。また、松本戦を欠場した飯野七聖が2月7日から全体練習に再合流。このうれしいニュースも予想を難しくしている理由だ。

中盤はアンドレス イニエスタ、セルジ サンペールのコンディションが万全ではないと思われるため、この2人はひとまず外す。すると、アンカーに大﨑玲央、インサイドハーフ右が山口蛍、左が齊藤未月という松本戦のスタメンに落ち着きそうな気配がある。

その中で、井出遥也も魅力的な存在だ。松本戦では86分から出場と時間が少なすぎて充分に良さを発揮できなかったものの、その後に行われたトレーニングマッチでは高い足元の技術を武器に攻撃にアクセントをつけていた。子供の頃から「イニエスタが好き」と公言するテクニシャンの起用法は開幕戦の楽しみの一つだろう。

前線の3枚は右に武藤嘉紀、左に汰木康也、トップに大迫勇也が濃厚だ。ジョーカーとしてウイングにジェアン パトリッキ、泉柊椰を途中投入してリズムを変える。本来はパトリッキ、泉ともに左ウイングが適正ポジションだが、吉田監督は「2人とも右で使ってみたら意外と良くて…」と右ウイングでの起用も示唆している。実際、松本戦では泉を右で起用しているだけに、ジョーカー2枚がどこで起用されるかも興味深いところだ。

Reported by 白井邦彦