
得点力アップに向けて、ブラジル人アタッカーがやってきた。
AC長野パルセイロは5月27日、徳島ヴォルティスからターレスが期限付き移籍で加わることを発表。今季途中までヴァンラーレ八戸にレンタルされたMFは、ケガの影響もあって1試合の出場にとどまっていた。
長野にブラジル人選手が加わるのは、2016年のコンハード以来9年ぶり。ムリロ・アルメイダから始まって3人目となる。
ターレスは外国籍選手とはいえ、秀岳館高校時代から数えて来日8年目。日本語も堪能で、コミュニケーションに大きな支障はない。藤本主税監督をはじめ、ロアッソ熊本時代のチームメイトも多く、すでに溶け込んでいる様子だ。
今オフにもリストアップされていたが、編成上の都合で獲得は叶わず。それでも長野は現在13位とボトムハーフに沈み、得点数がリーグ6番目に少ない。個の質的優位を求める中で、再びターレスに白羽の矢が立った。
スピードとフィジカルを兼ね備えた“重戦車”。その武器はサイドでも中央でも生かせる。長野は右ウイングバックの安藤一哉が右大腿二頭筋を損傷し、個で局面を打開できるドリブラーを欠いた。それを踏まえても、ターレスに懸かる期待は大きい。
プロ入り5年目の23歳。チームの得点力を向上すべく、「みんなと合わせて手伝いたい。そのために来た」と力を込める。彼の加入によって、どのような化学反応が起こるのか。
Reported by 田中紘夢