今週末から明治安田J1リーグはシーズン後半に突入する。試合数にばらつきはあるが、シーズン前半は13勝を挙げて首位に立つ鹿島アントラーズの躍進が目立った。勝点は20チーム中で唯一の40点台(勝点40)。暫定6位のヴィッセル神戸とは勝点差10である。
鹿島よりも神戸が1試合少ないとはいえ、このまま平行線を辿れば3連覇は果たせない。鹿島の後退を待ちつつも、神戸は1戦1戦でしっかりと結果を残して“その時”を待つことが大切となる。そういう意味ではシーズン後半の入り方は大事。代表ブレイク明けの今節(20節・名古屋グランパス戦)に勝って勢いをつけたいところだ。
昨シーズンと比較して、この時期の暫定6位はポジティブな要素だ。鹿島にはやや離されているが、暫定2位の京都サンガF.C.とは2試合少ない中で勝点はわずか4差である。暫定3位の浦和レッズとは3試合少ない中で勝点差は同じ4。皮算用で言えば、神戸がこのまま勝ち続けると京都と浦和との順位はいずれひっくり返る。極端な言い方をすれば、神戸は2位争いをしていることになる。
昨シーズンは18節を終えた時点で4位。首位のFC町田ゼルビアとは勝点差5。シーズン前半の折り返しとなる19節で3位のガンバ大阪に勝てば2位浮上の可能性がある状況だった。つまり昨シーズンと今シーズンは似たような推移をしていると言っても過言ではないだろう。
つまり、シーズン前半を総評すると“悪くはない”。いや、むしろ“上出来”かもしれない。開幕5試合で1勝3分1敗と出遅れ、昨シーズン年間MVPの武藤嘉紀を怪我で欠いたことを考えれば、うまく帳尻を合わせたシーズン前半だったと言えるだろう。
昨シーズンは6月にG大阪、町田、鹿島との上位対決を行い、1勝1分1敗と5分の戦績で終えている。6月最後の鹿島戦を白星で終えた点では、夏場の戦いに向けて良い流れを作ったと言えるかもしれない。
今シーズンも夏場が優勝争いのカギを握っているのは間違いない。その観点からすれば、この6月をどう終えるかがリーグ3連覇への分かれ目となる。
6月11日の「天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会2回戦」では、J3リーグの高知ユナイテッドSCに4-1で快勝している。この勢いをうまくリーグ戦に移行し、リーグ3連覇へ弾みをつけたい。
Reported by 白井邦彦
鹿島よりも神戸が1試合少ないとはいえ、このまま平行線を辿れば3連覇は果たせない。鹿島の後退を待ちつつも、神戸は1戦1戦でしっかりと結果を残して“その時”を待つことが大切となる。そういう意味ではシーズン後半の入り方は大事。代表ブレイク明けの今節(20節・名古屋グランパス戦)に勝って勢いをつけたいところだ。
昨シーズンと比較して、この時期の暫定6位はポジティブな要素だ。鹿島にはやや離されているが、暫定2位の京都サンガF.C.とは2試合少ない中で勝点はわずか4差である。暫定3位の浦和レッズとは3試合少ない中で勝点差は同じ4。皮算用で言えば、神戸がこのまま勝ち続けると京都と浦和との順位はいずれひっくり返る。極端な言い方をすれば、神戸は2位争いをしていることになる。
昨シーズンは18節を終えた時点で4位。首位のFC町田ゼルビアとは勝点差5。シーズン前半の折り返しとなる19節で3位のガンバ大阪に勝てば2位浮上の可能性がある状況だった。つまり昨シーズンと今シーズンは似たような推移をしていると言っても過言ではないだろう。
つまり、シーズン前半を総評すると“悪くはない”。いや、むしろ“上出来”かもしれない。開幕5試合で1勝3分1敗と出遅れ、昨シーズン年間MVPの武藤嘉紀を怪我で欠いたことを考えれば、うまく帳尻を合わせたシーズン前半だったと言えるだろう。
昨シーズンは6月にG大阪、町田、鹿島との上位対決を行い、1勝1分1敗と5分の戦績で終えている。6月最後の鹿島戦を白星で終えた点では、夏場の戦いに向けて良い流れを作ったと言えるかもしれない。
今シーズンも夏場が優勝争いのカギを握っているのは間違いない。その観点からすれば、この6月をどう終えるかがリーグ3連覇への分かれ目となる。
6月11日の「天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会2回戦」では、J3リーグの高知ユナイテッドSCに4-1で快勝している。この勢いをうまくリーグ戦に移行し、リーグ3連覇へ弾みをつけたい。
Reported by 白井邦彦