Js LINK - Japan Sports LINK

Js LINKニュース

【取材ノート:長野】サポーターに届けたい吉報。覚悟を決めて四国2連戦へ

2025年6月20日(金)


「サポーターのために」
――チームキャプテンの三田尚希が寄せる想いは、全体に充満している。

6月14日にホームで行われた明治安田J3リーグ第16節・FC岐阜戦。選手がウォーミングアップのためピッチに訪れると、新たな“儀式”が行われた。

選手、スタッフ、サポーターがそれぞれの持ち場で肩を組み、選手入場時に歌われる「Sky」を熱唱。藤本主税監督の古巣・ロアッソ熊本の「HIKARI」から着想を得て始まった取り組みだ。

「長野に来て長いけど、あの曲を目の前でしっかり聴くのは初めてだった。いろんな思いが生まれたし、『サポーターのために』という気持ちにもなった」

在籍6年目のチームキャプテン・三田がそう言えば、ゲームキャプテンの大野佑哉も「本当に鳥肌が立つくらい魂が震えた」と強調する。

万感の思いでピッチに立った獅子たちだが、今季最多となる16本のシュートも報われず、1-2と敗戦。今季2度目の2連敗で18位に沈み、苦しい状況が続いている。


今週末からはアウェイ2連戦。カマタマーレ讃岐戦、高知ユナイテッドSC戦と、2週連続で四国の地へ。現地に駆けつける有志たちとともに、長野で待つサポーターに勝点3を届けなければならない。

「ホームとアウェイで勝点が変わるわけではないので、俺らのやることは一緒。だけど、長野で吉報を待っている人たちがいるのは間違いなくて、それを届けるという思いは1試合ずつ大きくなっている」

藤本監督が放った言葉は、チームとしての総意。橙魂結集、覚悟を決めてロングアウェイに乗り込む。

Reported by 田中紘夢