
期待の新戦力がフィット感を高めている。
AC長野パルセイロは7月22日、カターレ富山から酒井崇一を期限付き移籍で獲得。ロアッソ熊本時代に藤本主税ヘッドコーチ(現長野監督)から指導を受けたセンターバックが、恩師のもとに帰ってきた。
184cmの長身からなる身体能力と、それを生かしたアグレッシブなプレーが武器だ。3年ぶりに共闘する藤本監督は「攻守においてタフ。よく走って、よく戦える選手」と評する。
合流から4日後の第22節・FC琉球戦で途中出場。7分間のプレータイムながら、落ち着いたボールさばきを見せた。
チームはその後、3週間の中断期間を迎えた。8月9日には新潟医療福祉大学との練習試合を行い、2-2のドロー。酒井はフル出場してゴールも奪った。
「ポジションの近い選手から名前を覚えて、どんなプレーの特徴があるとか、こういうパスがほしいとか、いろんなコミュニケーションも取れてきている。そこはすごくポジティブだと思う」
3バックを組む大野佑哉は、1996年生まれの同い年。ボランチの長谷川雄志は九州大学選抜でチームメイトだった。元熊本の樋口叶、ターレス、藤川虎太朗もいることから、溶け込むのに時間はかからない。
今週末はホームでのヴァンラーレ八戸戦。ホームデビューを控える酒井は「サポーターの熱さを知ることになると思う。相手は首位なので、挑戦者という気持ちでぶつかりたい」と力を込める。
熊本に在籍していた2021年には、長野Uスタジアムで勝利を挙げた。試合後にターレスと“フュージョンポーズ”を披露した思い出の地(本人は忘れていたが――当時のInstagram投稿)。それ以来となるUスタのピッチで、今度は長野に勝利をもたらせるか。
Reported by 田中紘夢