
「ゴールへの期待という部分では、改めて自分がここに来た意味を強く感じた」
今夏にJ2のヴァンフォーレ甲府から期限付き移籍し、AC長野パルセイロに加わったFW村上千歩。前節のギラヴァンツ北九州戦で初先発を飾り、82分間の出場で存在感を示した。
前半には前線でボールを収めて豪快なボレーシュート。後半にも相手を巧みなターンでかわし、味方にラストパスを届けた。加入して2試合と間もないが、ゴールやアシストの匂いを漂わせている。
チームは終了間際に追いついて1-1のドロー。4試合ぶりのゴールで連敗を3で止めたが、複数得点からは13試合も遠ざかっている。リーグ最少得点の攻撃に火をつけるべく、村上はやってきた。
「足を振ることが大事だと思う。点が取れないんだったらシュートの回数を増やさないといけない。もっと相手を追い越していって、ペナルティボックスに入るというのも意識しないといけない」
次節はSC相模原とのアウェイゲーム。自身が「仲の良い選手」に挙げるMF中山陸も所属する相手だ。甲府時代のチームメイトで同年代でもある中山は、前々節に加入2試合目でゴールを決めた。村上も負けじとネットを揺らせるか。
背番号は87で、飼い犬のハナに由来している。愛犬の名を背負い、獣のようにゴールに襲いかかるつもりだ。
Reported by 田中紘夢