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【取材ノート:長野】「うどんより蕎麦」。J3残留を懸けた“決戦”へ

2025年10月8日(水)


「うどんより蕎麦」「蕎麦よりうどん」

蕎麦が名産の長野と、うどんが名産の讃岐。両者はこれまでの対戦において、平和な煽り合いを繰り広げてきた。

アマチュア時代から全国地域サッカーリーグ決勝大会(現全国地域サッカーチャンピオンズリーグ)やJFLでしのぎを削ってきた。2014年にはJ2・J3入れ替え戦で相対し、2戦合計1-0とカマタマーレ讃岐が勝利。AC長野パルセイロはJ2昇格の夢を打ち砕かれた。

そんな往年のライバル同士が、再び“決戦”を交えることになった。10月13日(月・祝)、明治安田J3リーグ第31節。長野のホームで残留争い直接対決を迎える。

勝点29で17位の長野に対し、讃岐は勝点28で19位(J3・JFL入れ替え戦に回る可能性のある順位)。その差はわずかに1ポイントしか開いていない。長野にとっては順位をひっくり返されるわけにはいかず、前節に続くホームでの連敗も許されない状況だ。

「この試合がどんな意味を持つかは、みんなが理解してくれていると思う」と藤本主税監督。今週初めのトレーニングにおいても、大一番であることを訴えかけた。2戦連発中の冨田康平も「自分たちは勝つしかない」と気を引き締める。

「うどんより蕎麦」であることを証明し、残留に一歩近づけるか。オレンジのプライドを懸けて戦う。

Reported by 田中紘夢