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【取材ノート:長野】サックスブルーの大先輩を前に。藤川虎太朗が狙う“虎の一撃”

2025年10月24日(金)


「やっぱりシュートじゃないですかね…」

今季リーグ戦チーム最多となる38本のシュートを記録する藤川虎太朗。リーグ最少得点の攻撃において、強引にでも足を振る姿勢が光っている。

AC長野パルセイロは10月18日に行われた明治安田J3リーグ第32節で、奈良クラブに0-2と敗れた。8試合ぶりの無得点はおろか、シュート数もゼロ。アウェイでこの上ない屈辱を味わった。


「シュート0本はたしかにダメだけど、その前に変えられるところはある」と藤川。今はシュートチャンスすら少なく、チームとしての連係不足は否めない。自身もチーム2位タイの3ゴールを挙げる一方、ここ4カ月はゴールから遠ざかっている。

次節は最下位・アスルクラロ沼津とのホームゲーム。勝点8差で上回る17位の長野にとって、自動降格回避に向けた大一番だ。

沼津を率いる鈴木秀人監督は、藤川にとってジュビロ磐田時代のヘッドコーチに当たる。「めちゃくちゃ選手と近いのでなんでも相談できるし、時には怒ってくれる人。僕もいろいろ聞いてもらったりしていた」と当時を思い返す。

鈴木監督は現役時代、磐田一筋で17年プレー。沼津には同じく元磐田の36歳・川又堅碁も所属している。27歳の藤川は、サックスブルーの大先輩たちを迎え入れるわけだ。

「川又選手もいるし、目の前で点を決めたい」。恩師率いる沼津撃破へ、“虎の一撃”が見られるか。

Reported by 田中紘夢
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