明治安田J1リーグは残り3節となったが、まだ5チームが優勝戦線に残っている。昨シーズンは神戸、広島、町田の3チームが最終節まで王座を争ったが、さて今シーズンはどうか。
現在、首位は鹿島がキープしている。だが、2位・柏との勝点差はわずか「1」。3位・京都と4位・神戸とは「5」、そして5位・広島とは「8」という状況だ。次節(第36節)の結果次第ではさらに混戦となる可能性がある一方で、場合によっては鹿島と柏の一騎打ちにもなることもあり得る。まさに「天下分け目」の第36節になりそうだ。
リーグ3連覇をめざす神戸は運命の第36節でG大阪戦と激突する。鹿島あるいは柏が前日の試合で勝利した場合、神戸は翌日のG大阪戦に敗れた時点で優勝の可能性がなくなってしまう。
逆にトップ2が敗れた上で神戸が翌日に勝てば、逆転3連覇にも現実味が帯びてくる。第36節の舞台はアウェイの地だが、何が何でも勝点「3」が必要な戦いと言える。
5月のG大阪戦(第17節)は90+6分に大迫勇也が逆転ゴールを挙げて3−2で神戸が制している。プライドをかけた関西ダービーは今回も激しくなるのは間違いないだろう。
そして前回よりも“難しい”戦いを強いられる可能性もある。そう、G大阪に元神戸の初瀬亮が加わっているからである。
初瀬は2019年から24年にかけて神戸でプレーし、25年2月にイングランドのシェフィールド・ウェンズデイFCに完全移籍した。そして同年5月に契約満了となり、8月にG大阪に完全移籍で復帰している。初瀬は神戸時代にJ1リーグ2連覇や天皇杯制覇などを経験しており、神戸・吉田孝行監督の戦術を熟知している1人でもある。初瀬が次の神戸戦に出るかどうかに関わらず、G大阪が前回対戦よりも深く神戸のやり方を理解していると考えるのが自然だろう。
もちろん、分かっていても止められないのが大迫勇也であったり、武藤嘉紀や宮代大聖であったりはするのだが、神戸としては何か策を講じる必要があるのかもしれない。
幸い、リーグ戦は前節から約2週間のインターバルがある。良い準備をして天王山を迎えられることを期待したい。
Reported by 白井邦彦
							
						現在、首位は鹿島がキープしている。だが、2位・柏との勝点差はわずか「1」。3位・京都と4位・神戸とは「5」、そして5位・広島とは「8」という状況だ。次節(第36節)の結果次第ではさらに混戦となる可能性がある一方で、場合によっては鹿島と柏の一騎打ちにもなることもあり得る。まさに「天下分け目」の第36節になりそうだ。
リーグ3連覇をめざす神戸は運命の第36節でG大阪戦と激突する。鹿島あるいは柏が前日の試合で勝利した場合、神戸は翌日のG大阪戦に敗れた時点で優勝の可能性がなくなってしまう。
逆にトップ2が敗れた上で神戸が翌日に勝てば、逆転3連覇にも現実味が帯びてくる。第36節の舞台はアウェイの地だが、何が何でも勝点「3」が必要な戦いと言える。
5月のG大阪戦(第17節)は90+6分に大迫勇也が逆転ゴールを挙げて3−2で神戸が制している。プライドをかけた関西ダービーは今回も激しくなるのは間違いないだろう。
そして前回よりも“難しい”戦いを強いられる可能性もある。そう、G大阪に元神戸の初瀬亮が加わっているからである。
初瀬は2019年から24年にかけて神戸でプレーし、25年2月にイングランドのシェフィールド・ウェンズデイFCに完全移籍した。そして同年5月に契約満了となり、8月にG大阪に完全移籍で復帰している。初瀬は神戸時代にJ1リーグ2連覇や天皇杯制覇などを経験しており、神戸・吉田孝行監督の戦術を熟知している1人でもある。初瀬が次の神戸戦に出るかどうかに関わらず、G大阪が前回対戦よりも深く神戸のやり方を理解していると考えるのが自然だろう。
もちろん、分かっていても止められないのが大迫勇也であったり、武藤嘉紀や宮代大聖であったりはするのだが、神戸としては何か策を講じる必要があるのかもしれない。
幸い、リーグ戦は前節から約2週間のインターバルがある。良い準備をして天王山を迎えられることを期待したい。
Reported by 白井邦彦