Js LINK - Japan Sports LINK

Js LINKニュース

【取材ノート:長野】関東大学リーグから大卒5名が加入。ハーフシーズンで成長を

2025年12月17日(水)


昇降格がない来季の明治安田J2・J3百年構想リーグは、若手を試しやすい半年間でもある。AC長野パルセイロは関東大学リーグから大卒5選手を補強。明治安田J3リーグで19位に沈んだ今季を踏まえ、彼らの成長とともに這い上がりたいところだ。

ポジションの均衡は取れている。今季の3-4-2-1のシステムに当てはめると、流通経済大のFW清水蒼太朗が1トップ。関東学院大のMF野嶋圭人はシャドーで、早稲田大のMF森田大智はボランチだ。神奈川大のDF渡邉禅(写真右)はウイングバックで、同DF尾崎裕人(写真左)は3バックならどこでもこなせる。

中盤の野嶋と森田はテクニックに長けており、練習参加した際にはプロを手玉に取るようなゴールも決めた。彼らの成長を促すためにも、一定の出場機会を確保したいところ。今季は残留争いという状況も相まって、大卒のFW加納大やMF吉田桂介に十分なチャンスを与えられなかった背景もある。

強化責任者の西山哲平スポーツダイレクターの言葉を借りれば、「もちろん半年間で負けていいわけではない」。それでも「勝ちを目指しながらよりチャレンジできる舞台」で、渡邉も「プロに慣れる時間にもなるし、良いタイミングで加入できた」と前向きに捉える。

結果と育成の両立が求められるハーフシーズン。来年1月のキャンプから、新たな競争の始まりだ。

Reported by 田中紘夢
次のページ 一覧 前のページ