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【取材ノート:大宮】ロールモデルとして――マギージェラニー蓮が次世代へ道を切り開く

2026年1月16日(金)


今年のRB大宮アルディージャのチーム編成を見ると、若さが際立っている。ここまで発表されている新加入選手、契約選手は、そのほとんどが23歳以下、10代の選手が5名と、好素材をピックアップして育成していこうというRB色が全面に押し出されていると感じる。

その中でも、大きな驚きと期待をもって迎えられたのが、マギージェラニー蓮。昨年11月に行なわれたFIFA U-17ワールドカップに、大宮U18の小林柚希とともに代表選手として選出されていたので、ご存じの方も多かったのではないか。ラウンド16の北朝鮮戦では先制点を決め、その野性味あふれるルックスとダイナミックなプレーで一躍注目を集めた。

そのマギーが…当時FC琉球U-18所属、高校2年生のマギーが大宮に来る――少々頭が混乱したが、いったん琉球とプロ契約を結び、プロ選手として大宮が移籍獲得したということだった。

プロとは違い、アンダーカテゴリーでの移籍獲得は異例中の異例。転居によるチーム替えや、進学のタイミングで転身がある程度で、自らの意思による移籍でさえごく稀である。

「ワールドカップから帰ってきて、自分的にはもっとうまい選手とやりたいと思いました。海外のレッドブルのチームもいっぱいあるんで、海外挑戦もいいなと思って(大宮に)来ました」



そして、次の世代へ。琉球からリリースされた移籍コメントには、「若い世代にとって良いロールモデルとなるために、この決断をしました」とあった。

「自分が小さい時は、ユースの選手を見てもプロに行った選手はいなかった。それを、こういう選手もいるよ、ということを見せたい。ずっと頑張っていたらプロになれましたし、自分の夢は叶うよ、というのを見せていきたい」

それは、今回の移籍形態についても同様だろう。すでにヨーロッパでは当たり前のことだが、日本でもユース年代の選手を金銭でやり取りする形に、大宮が先鞭をつけたことになる。検討しなければならない点も少なくないが、こうしたケースは今後増えていくかもしれない。

ともあれ、マギーのプロ生活が始まった。すでに始まっている沖縄キャンプで早々の里帰りとなったが、その最終日を前にして、「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」のメンバーとして、オランダのアヤックス・アムステルダムに短期留学することになった。チームへのフィットという意味では、シーズン開幕直前の離脱は痛手かもしれないが、本場のトップレベルを体感できる貴重な期間でもある。開幕後の明治安田J2・J3百年構想リーグで、一回りも二回りも大きくなった姿を見せてほしいものだ。

Reported by 土地将靖