
新シーズン開幕を前に、FC琉球の一員として新たなスタートを切った堀内颯人。その姿勢は、充実感と前向きな覚悟に満ちていた。
「新しい環境で温かい気候。すごく動きやすいですね」と語る堀内。沖縄の温暖な気候だけでなく、チームメイトの人柄も彼の背中を押している。
「みんな気さくに話しかけてくれるので飛び込みやすいチームだなと感じています」
新加入選手にとってこれ以上ないスタートと言えるだろう。
奈良クラブから琉球への移籍を決断した理由について堀内は「対戦相手として見ていた頃からポゼッションサッカーで面白いチームだなと感じていました。自分のプレースタイルにも合うと思ったんです」と、迷いなく語る。中盤でゲームを組み立て、一本のパスで局面を打開する。ゴールに直結する配球こそが堀内自身が語る最大の武器だ。
昨年ボランチで主力だった佐藤祐太(ヴァンラーレ八戸)、平松昇(ギラヴァンツ北九州)が移籍し、中盤のポジション争いは激しさを増すが、本人は「ゼロからのスタート」と言い切る。
「誰がどうとかではなく、自分の持ち味を出して、開幕戦スタメンを目指したい」
その言葉には静かな闘志が宿っている。

堀内は琉球の課題についても冷静に分析している。
「ポゼッションをする中で、奪われた後のカウンターからの失点が多い印象がありました」
だからこそ重要になるのが、切り替えの速さとリスクマネジメント。前からはめに行き、強く当たって奪い切る。守備面でも自身の特長をチームに還元する覚悟だ。
「前で奪って、そのまま縦パスでゴールにつなげたい」
攻守一体となったプレーイメージが、すでに彼の中には描かれている。
2023年に奈良クラブで共にプレーしたFW浅川隼人との再共演も大きな楽しみの一つだ。
「彼の動き出しは本当に特長的。常に見て、合わせていきたい」
一瞬の駆け引きで勝負する浅川の動きに堀内のパスが噛み合えば大きな武器になるはずだ。
ピッチ内外での役割を自覚しながら、堀内颯人は沖縄の地で新たな挑戦に臨む。この男のパス一本が琉球の未来を動かす。
Reported by 仲本兼進