藤枝MYFCサポーターからも全国のサッカーファンからも大きな注目を集める槙野智章新監督の初陣が、2月8日(日)13:30にキックオフを迎える。
1月5日の始動日には約1,000人ものサポーターが見学に訪れたことでも話題となった槙野MYFC。そこから1カ月強、選手たちがフラフラになるほど強度の高いトレーニングを重ね、精力的にチーム作りを進めてきた。
それを象徴するキーワードが「UBAU(うばう)」と「Mirageo(ミラージオ)」の2つだ。
「UBAU」とは、自分たちからアクションを起こして「ボールを奪う、ゴールを奪う、勝点を奪う、ファンのハートを奪う」といった狙いを表わしている。槙野監督は「(藤枝は)うまいサッカーはできるけど、走る、戦う、球際といったところが足りない」と語り、走力やインテンシティの強化にも重点を置き、前線からプレッシャーをかけるだけでなく奪いきることを選手たちに強く求めている。
その面では「ボールを奪うというところに関しては、すごく良い場面が数多く出ているので、我々がどういう奪い方をしているのか、試合を楽しみにしてください」(槙野監督)と自信を見せており、開幕戦の大きな見どころと言える。
「Mirageo(ミラージオ)」は攻撃に関して槙野監督自身が考えた造語で、“Mirage=迷彩”、“Neo=新時代”、“Go=行く”の3単語を組み合わせたもの。その意味は「どこから攻めてくるかわからない、幻のような攻撃、観ていて予測不能で楽しいスタイル」と説明する。それを体現するために、選手同士の距離感や連係、3人目の動きなどを入念に落とし込んでいる。
エースの矢村健は「攻撃の引き出しは増えてると思います。(前線3人の関係性で)他の2人が自然と目に入るような距離感を常に意識してますし、そこが見えたときには崩せてる回数が多いので、それを試合で出せるかどうかだと思います」と、昨年物足りなかったチャンスメイクの面でも手応えが出始めていることを口にする。
もう1人攻撃の核となるシャドーの浅倉廉も「崩しのパターンもいくつか入ってますが、相手の位置や味方の位置を見て、その場の僕らのアイディアや判断で変えてくというところは自由にやらせてもらっています。(新加入の10番)菊井(悠介)選手とも感覚が合いますし、イメージや距離感というところは攻撃陣で同じ絵を描けてるので、あとは質が伴ってくれば、本当に良い形で崩せると思います」と自信を見せる。
シマブク カズヨシや中川風希以外は昨年の主力がほぼ残ったことに加えて、菊井をはじめ大卒ルーキーの真鍋隼虎、中村優斗、近藤優成、三木仁太らも即戦力として好アピールを見せている。AFC U23アジアカップ サウジアラビア 2026で優勝に大貢献した永野修都や、富士市立高卒の山﨑絢心らも楽しみな存在だ。新戦力が早くから大きな期待感を抱かせていることも、今年の楽しみのひとつと言える。
「1つのボールに対してみんなが喜びを持ってゴールに向かう姿だと思います。選手たちも僕自身も、小学校のときに何が一番楽しかったかといえば、ボールを持って相手を抜いたり、奪ったり、得点取ったりすることで、あの喜びというのはプロになっても忘れていません。だけど、それがいつからか、いろんなプレッシャー、ストレス、周りの声といったところで臆病になってしまう……それを取り除いてあげる作業をしなくてはいけないと僕は思っています。藤枝MYFCに関わる方々にもスタジアムで選手たちを後押ししていただければ、彼らもそういう喜びを感じながらサッカーができると思っています」(槙野監督)
湧き上がるような攻撃には、ボールを奪われてカウンターを食らうリスクも伴うが、「奪われたときのことを考えるんじゃなくて、自分たちがゴールに向かうこと、ゴールを奪うことを考えています」(槙野監督)と、リスクを恐れずチャレンジしていく姿勢を最優先する。そこでボールを失っても、全力で戻って奪い返す走力と切り換えの速さは鍛え続けている。
短くてわかりやすく力強い言葉の数々、メディアの仕事でも培った伝える力、選手たちを引きつける情熱とオーラ……求心力、牽引力といった面は、38歳の新人監督とはとても思えない。
そんな熱血指揮官によって、選手たちの“心の解放”も進んでいる。何も恐れることなく自分たちのサッカーを思いきり表現する姿勢、そのことを楽しむ姿を生き生きと見せてくれるだろう。あとはサポーターがスタジアムを藤色に染め、彼らのチャレンジを力強く後押しすれば、“開幕祭”はより華やかなものになる。
Reported by 前島芳雄
1月5日の始動日には約1,000人ものサポーターが見学に訪れたことでも話題となった槙野MYFC。そこから1カ月強、選手たちがフラフラになるほど強度の高いトレーニングを重ね、精力的にチーム作りを進めてきた。
「UBAU」と「Mirageo」。2つのキーワードにも注目
戦い方のコンセプトは、昨年まで須藤大輔監督が積み上げてきた攻撃的でエンターテインメント性の高いサッカーという路線を継続。3-4-2-1のフォーメーションも含めてこれまでの土台を生かしながら、より強度が高く、より攻撃的で、勝ちきる力を備えたチームを目指している。それを象徴するキーワードが「UBAU(うばう)」と「Mirageo(ミラージオ)」の2つだ。
「UBAU」とは、自分たちからアクションを起こして「ボールを奪う、ゴールを奪う、勝点を奪う、ファンのハートを奪う」といった狙いを表わしている。槙野監督は「(藤枝は)うまいサッカーはできるけど、走る、戦う、球際といったところが足りない」と語り、走力やインテンシティの強化にも重点を置き、前線からプレッシャーをかけるだけでなく奪いきることを選手たちに強く求めている。
その面では「ボールを奪うというところに関しては、すごく良い場面が数多く出ているので、我々がどういう奪い方をしているのか、試合を楽しみにしてください」(槙野監督)と自信を見せており、開幕戦の大きな見どころと言える。
「Mirageo(ミラージオ)」は攻撃に関して槙野監督自身が考えた造語で、“Mirage=迷彩”、“Neo=新時代”、“Go=行く”の3単語を組み合わせたもの。その意味は「どこから攻めてくるかわからない、幻のような攻撃、観ていて予測不能で楽しいスタイル」と説明する。それを体現するために、選手同士の距離感や連係、3人目の動きなどを入念に落とし込んでいる。
エースの矢村健は「攻撃の引き出しは増えてると思います。(前線3人の関係性で)他の2人が自然と目に入るような距離感を常に意識してますし、そこが見えたときには崩せてる回数が多いので、それを試合で出せるかどうかだと思います」と、昨年物足りなかったチャンスメイクの面でも手応えが出始めていることを口にする。
もう1人攻撃の核となるシャドーの浅倉廉も「崩しのパターンもいくつか入ってますが、相手の位置や味方の位置を見て、その場の僕らのアイディアや判断で変えてくというところは自由にやらせてもらっています。(新加入の10番)菊井(悠介)選手とも感覚が合いますし、イメージや距離感というところは攻撃陣で同じ絵を描けてるので、あとは質が伴ってくれば、本当に良い形で崩せると思います」と自信を見せる。
シマブク カズヨシや中川風希以外は昨年の主力がほぼ残ったことに加えて、菊井をはじめ大卒ルーキーの真鍋隼虎、中村優斗、近藤優成、三木仁太らも即戦力として好アピールを見せている。AFC U23アジアカップ サウジアラビア 2026で優勝に大貢献した永野修都や、富士市立高卒の山﨑絢心らも楽しみな存在だ。新戦力が早くから大きな期待感を抱かせていることも、今年の楽しみのひとつと言える。
選手たちの心も解放して
“お祭り男”とも呼ばれる槙野監督は「サッカーの試合は、究極の祭」と位置づけ、開幕戦のお祭り要素については次のように語る。「1つのボールに対してみんなが喜びを持ってゴールに向かう姿だと思います。選手たちも僕自身も、小学校のときに何が一番楽しかったかといえば、ボールを持って相手を抜いたり、奪ったり、得点取ったりすることで、あの喜びというのはプロになっても忘れていません。だけど、それがいつからか、いろんなプレッシャー、ストレス、周りの声といったところで臆病になってしまう……それを取り除いてあげる作業をしなくてはいけないと僕は思っています。藤枝MYFCに関わる方々にもスタジアムで選手たちを後押ししていただければ、彼らもそういう喜びを感じながらサッカーができると思っています」(槙野監督)
湧き上がるような攻撃には、ボールを奪われてカウンターを食らうリスクも伴うが、「奪われたときのことを考えるんじゃなくて、自分たちがゴールに向かうこと、ゴールを奪うことを考えています」(槙野監督)と、リスクを恐れずチャレンジしていく姿勢を最優先する。そこでボールを失っても、全力で戻って奪い返す走力と切り換えの速さは鍛え続けている。
短くてわかりやすく力強い言葉の数々、メディアの仕事でも培った伝える力、選手たちを引きつける情熱とオーラ……求心力、牽引力といった面は、38歳の新人監督とはとても思えない。
そんな熱血指揮官によって、選手たちの“心の解放”も進んでいる。何も恐れることなく自分たちのサッカーを思いきり表現する姿勢、そのことを楽しむ姿を生き生きと見せてくれるだろう。あとはサポーターがスタジアムを藤色に染め、彼らのチャレンジを力強く後押しすれば、“開幕祭”はより華やかなものになる。
Reported by 前島芳雄