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【取材ノート:千葉】勝利に貢献できる中心選手になるべくレベルアップに励む久保庭良太

2026年2月12日(木)
17年ぶりにJ1の舞台に戻ったジェフユナイテッド千葉が迎えた、最初の公式戦となる明治安田J1百年構想リーグの地域リーグラウンドEASTグループの開幕戦。浦和レッズとの対戦だったが、千葉は0-2の敗戦となった。



その試合で1月31日開催のちばぎんカップに続いて、2センターバックの一角でスタメンとなったのが久保庭良太だった。千葉のアカデミー出身の久保庭は、立教大学4年生時の2023年シーズンにJFA・Jリーグ特別指定選手として、明治安田J2リーグ第36節で交代出場してJデビュー。2024年シーズンは明治安田J2リーグ第2節で初スタメンとなり、その後、ベンチスタートの試合を挟みながら、第9節から9試合連続でスタメン出場と定位置を掴みつつあった。しかし、第16節の前半に右足関節内果疲労骨折という大怪我をして戦線離脱。2025年シーズンは新戦力として活躍することになる河野貴志の加入、2024年シーズン中にアキレス腱断裂の重傷を負った鈴木大輔の復帰などもあり、J2リーグの出場は2試合にとどまっていた。

「自分としては委縮してプレーしたわけではなく、思い切ってプレーできたというところはあったんですけど、『個』の質の部分で相手に上回られたなというのが個人的にありました。今後の練習を含めてもっともっと自分自身がレベルアップしていかなければチームに貢献できないなと思ったので、そこが課題だなと思いました」

浦和戦の試合後、試合全体を振り返ってまずそう話した久保庭は、2025年シーズンの悔しい結果を踏まえて2026年シーズンでの連続スタメンに対する想いを口にした。

「練習の中からしっかりアピールしているのはありますけど、ただ、やっぱり試合でもうちょっと(結果として)『見せる』というのは選手にとって必要な部分だと思うので。そこは引き続きというか、チャンスを掴み続けるように練習の中からもっとアピールして、試合でしっかり勝利に貢献できる選手になりたいなと思います」

チームとしての守備面についてはこんなふうに語った。
「自分たちの守備ができなかったわけではないなというのは率直に感じています。(ちばぎんカップの)柏レイソル戦での前半の課題だったラインコントロールの部分で、前線とのラインの幅はより縮められて圧縮できたというところはいい部分だとは思うんです。でも、やっぱり失点のところは最後の『個』の部分で上回られたりしたし、あとはコミュニケーションの部分で簡単に失点してしまったなというのが課題なので。それ以外に関してはチャンスを決めきれるところもあったと思うので、そこは決めきって勝ちきるのが今後の課題だなと思っています」

久保庭自身、27分と39分にCKからのプレーでヘディングシュートを放っていた。
「ああいう場面では自分で決めきれるように、もっと頑張っていきたいです」

この試合ではアウェイ側ゴール裏スタンドに近い位置にある記者席から、特に後半、浦和の肥田野蓮治が味方からのパスを受ける前、マッチアップしている久保庭へのフィジカルコンタクトで久保庭の体勢を崩させ、自分が前に出てマイボールにしようとするプレーが何回か見られた。そういった駆け引きも久保庭にとって重要となる。

「ああいうプレーもJ2以上に激しくなると思いますし、タイミングの部分でもやっぱり自分が主導権を持って駆け引きすることが必要になってくると思います。そこは1対1の状況になる守備ではあるので、ああいう場面でボールを取りきるのがセンターバックのタスクとしてあるので、そこで起点を作らせないようにもっともっと駆け引きの部分もこだわっていきたいなと思います」

持ち味の1つである、攻撃の起点となるパスについては、より高いレベルを目指す。
「空いている部分をしっかり突いていくというのは前半から意識して、特に左サイドバックの(日高)大くんにパスを入れつつ、相手の動きを見つつというところの駆け引きはできたと思うんです。でも、柏戦とは違ってもっともっと自分たちが主導権を持てるシーンがあるんじゃないかなとは思ったので、そこは満足せずにというか、もっと全体でコミュニケーションをとってうまく攻撃のチャンスを作れるようにしていきたいなと思います」

JFA・Jリーグ特別指定選手の時、そして加入1年目は初心を忘れないようにと、立教大サッカー部で1年生の時に付けていた52番の背番号だった久保庭。2025年シーズンからは3番に変更した。
「自分によりプレッシャーをかけるではないですけど、一桁番号というのはより重い番号でもあると思うので、そこはアカデミー出身選手としてよりチームの中心選手になれるような言動であったり、プレーであったりを『3番』で見せていけたらなという意味も込めて、そういう番号を選択したというのがあります」

2試合連続でスタメンを組んだ河野に加え、鈴木大、アカデミーの先輩でもある鳥海晃司などセンターバックには経験豊富なライバルが多い。だが、久保庭は中心選手として活躍すべく、『個』のレベルアップに励み、コミュニケーションを密にして組織プレーの精度を高めようと努力する。

Reported by 赤沼圭子