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【取材ノート:神戸】自身初となる古巣・長崎戦に挑む鍬先祐弥。前日オンライン会見で山口蛍への想いを語る。

2026年2月12日(木)
ヴィッセル神戸としては2018年以来の対戦となるV・ファーレン長崎戦。前キャプテンの山口蛍が所属するチームとあって、彼の親友である酒井高徳やキャプテンを託された山川哲史などこの一戦への思い入れが強い選手は多い。なかでもボランチの鍬先祐弥は「個人として初の古巣戦ですし、気合いが入っています。負けたくない。自分の特長を出してアグレッシブに戦いたい」と強い想いを口にする。

鍬先は長崎県長崎市の出身。中学まで長崎の学校で過ごし、その後は東福岡高校や早稲田大学へと活躍の舞台を広げた。大学卒業後の2021年から23年にかけて地元の長崎でプレーし、そして24年に神戸へ完全移籍で加入した。当時、神戸のキャプテンを務めていたのが山口蛍だった。

2月12日の前日オンライン会見では山口への想いをこう語っている。
「ヴィッセルに来る時に、蛍くんとプレーできることも移籍を決めた一つの要因でした。実際にヴィッセルでプレーした際も、蛍くんのすごさをピッチ内外で感じました。その中で個人としても自分の中の基準が上がりました。蛍くんとは久しぶりになりますけれど、自分の成長した姿を見せられたらいいと思いますし、局面ではしっかりと勝っていけるように頑張っていきたいと思います」

直近のAFCチャンピオンズリーグ エリート(ACLE)第7節・FCソウル戦では、扇原貴宏の負傷に伴い前半10分からピッチに立った。急遽の出場に最初は戸惑う場面もあったが、徐々にリズムを取り戻すと、攻守で軽快な動きを見せてゲームをコントロール。2-0勝利に大きく貢献してみせた。
ミヒャエル スキッベ監督は「よくやってくれた。走れていたし、戦えていた」と鍬先を称賛した。

吉田孝行前監督が率いた昨季の神戸では本職のボランチだけではなく、サイドバックやインサイドハーフなど複数ポジションをこなした。だが、スキッベ監督になってからは「ボランチしかやっていない」と打ち明ける。

どちらが良いかの是非は置いておいて、複数ポジションを経験したことは大きな財産になるだろう。なぜなら、本来ボランチはGK以外の全てのポジションをこなせる方がベターだからだ。例えば、サイドバックのカバーに入った場面ではサイドバックの動きをしないといけないし、高い位置へ攻め込んだらアタッカーの動きを求められる。全てのポジションを理解しておくことはボランチに求められる能力でもある。

山口との対戦は、鍬先の成長を見られる良い機会になるだろう。同時に鍬先自身にとっても自分の成長を実感できる好機にもなる。自身初の古巣戦に期待は高まるばかりだ。

Reported by 白井邦彦