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【取材ノート:千葉】ルーキーのように思い切ってチャレンジし、成長し続ける小林祐介

2026年3月17日(火)
2025シーズンの明治安田J2リーグでは出場試合数がわずか5にとどまった小林祐介。ジェフユナイテッド千葉がJ1の舞台に戻った2026シーズンは、ボランチの選手に複数の負傷者がいた中で、明治安田J1百年構想リーグの地域リーグラウンドEASTグループの開幕戦でスタメン出場となった。

どんな思いで試合に臨んだのか聞くと、小林はこう答えた。

「ちばぎんカップでの(柏レイソルを相手にした)状況とは違って、相手をリスペクトしすぎずに自分たちがやってきたことをぶつけようという思いでした。ただ、やっぱり早い時間に失点してしまって、試合運びを難しくしてしまったかなと思います。でも、失点してからになりましたけど、自分たちが落ち着いてボールを持つことはできました。それでも、やっぱりチャンスを作らないと意味がないと思っているので、そういったところではもっともっと相手が嫌がることを積極的にやっていけたら良かったなと思います」

浦和レッズとの対戦となった開幕戦で千葉は0-2の敗戦。チームとして複数の決定機を作ったものの、最後のところでの浦和の守備に阻まれて無得点に終わった。小林自身にとっては柏に在籍していた2020シーズン以来のJ1リーグとなるが、J2リーグとのレベルの違いを改めて感じていた。

「守備でも攻撃でもそうですけど、一瞬の隙でやられますし、簡単にはゴールを割らせてはくれないなというのを今日、改めて思いました。何本チャンスがくるか分からない中で決めきる力と守りきる力というのが、今後、すごく大事になってくると思います」

自分のプレーの出来については次のように自己評価した。

「まだまだですね。攻撃のところでは相手の嫌なところへの縦パスであったり、背後へのボールであったりというのもまだまだ少ないですし、守備では1対1のバトルのところでまだまだ自分の持っている力というのを出し切れていないので。そこは次の試合からもっともっと積極的にやっていきたいです。今日はセカンドボールをうまく拾えてシュートに行く場面もありましたし、ゴールを狙って試合に入ったので、結果的にゴールにはつながらなかったですけど、そういうチャンスをもっともっと増やしていきたいなと思います」

その言葉どおり、小林は続く第2節では31分、右サイドで前目に上がると、イサカ ゼインの動きに合わせて絶妙なスルーパスを出した。そして、イサカ ゼインが上げたクロスにファーサイドで津久井匠海が頭で合わせ、千葉が先制ゴールを奪ったと思われた。だが、試合後に「僕がもう少し我慢すればよかった」と、自分の動き出しのタイミングを悔やんだイサカ ゼインがオフサイド。幻の先制ゴールとなった。


川崎フロンターレとの試合はスコアが動かず、0-0でPK戦となった。千葉は9人目のキッカーの日高大のPKがゴールマウスを外れ、10人目の小林のPKが川崎のGKのスベンド ブローダーセンにセーブされて、PK戦8-9の敗戦となった。

「選手一人ひとりが柏戦、浦和戦を経てチャレンジして、自分たちのやりたいことが形になりつつあってやれている部分はありますけど、やっぱり今はまだ1点も決められていないというところで最後の質が課題というか。もちろん相手のレベルも最後の守備のところで上がってくると思いますけど、本当にそこは練習するしかないです。でも、今日は失点しなかったということで、今までの2試合は失点していたので、一歩ずつですけど、いい方向に行っているのかなと思います。PKは練習します(苦笑)」

31分のシーンを含めて縦パスが多かったことを記者に指摘されるとこう答えた。

「今までももちろん意識していたんですけど、浦和戦のあとに個人分析をコーチにしてもらって、言語化したものをいろいろ伝えてもらって教えてもらったんです。練習の中でもチャレンジしていた中で、今までよりもチャレンジしようと意識してやったので、見ている人にそう見えていたなら嬉しいですね。そこが僕の課題でもあったので。チャレンジすることも必要だなとずっと思っていた中で、今回、やっと形になりつつあるというか、試合でチャレンジできるのが一番ですね。練習でやっていても公式戦でできるかというとまた違う話なので、その中でチャレンジの第一歩としては良かったのかなと思います」

小林は開幕戦の試合後、苦しんだ2025シーズンについて、そして2026シーズンについて、こんな想いを口にしていた。

「昨年は個人的にはすごく悔しい思いをした中でチームに貢献できずに、チームのみんなにJ1へ上げてもらったという感じだったので。今年はJ1という舞台で試合に出られるということはすごく幸せなことですし、自分はもう本当に思い切ってやるだけです。若手の選手も増えてきて、自分も30歳を超えていますけど、年齢とか関係なくプロ1年目、2年目くらいの気持ちで変に落ち着くことなく、思い切って自分の持てる力を出していきたいなと思います」

小林は千葉がFC町田ゼルビアに1-2で敗れた第4節はベンチ入りしたものの出場はなく、柏に2-1で勝った第5節は77分に交代出場。スタメンに復帰した第6節の横浜F・マリノス戦でチームは0-2の敗戦となったが、小林はその試合を配信したDAZNの解説者の松原良香氏に守備面を高く評価されていた。

エドゥアルドが第4節から3試合連続でスタメン出場し、第6節では品田愛斗、安井拓也が交代出場。いずれは田口泰士も戦列に復帰してくる。ボランチのスタメン争いは熾烈だが、新たな気持ちでJ1の舞台に立つ小林はチャレンジを続け、成長し続ける。

※筆者は2月19日に発症した病気で入院し、3月7日に退院したため、小林選手のコメント等の内容に最近のものを反映できないことをお許しいただきたい。

Reported by 赤沼圭子