
「そりゃあ走りますよ」
AC長野パルセイロは3月末に小林伸二監督が就任して以降、ボールを使わない素走りのメニューを取り入れてきた。4月26日から5連戦が始まって一時中断となったが、指揮官は連戦明けから再開することを明言していた。
メニューも持久力を鍛えるペース走から、瞬発力を高めるシャトルランに変わった。縦長のコートを2往復ずつ。セットを重ねるごとにペースが速くなっていく。まだ本格的なシャトルランに比べれば軽めの強度だが、酒井崇一は「きつかったですね」と苦笑いを浮かべた。
その日は5月13日で、酒井にとって30歳の誕生日だった。節目を迎えたセンターバックは「もう素走りはドンと来い。(前所属のカターレ)富山もそうだけど、いろんなところで経験してきている。そういう監督に出会えたのは嬉しいし、やる気に満ちている」と力強く言う。
キャンプからケガを負って出遅れたが、明治安田J2・J3百年構想リーグも終盤に差し掛かる中で復調ぶりを見せている。前節のFC岐阜戦で今季初先発となり、62分までプレー。ビルドアップや空中戦で持ち味を発揮した。
右のセンターバックに入った中で、同サイドの渡邉禅や野嶋圭人との連係も光った。「みんなキレも出ているし、走れている。そういう躍動感みたいなものは見ている人たちも分かると思う」と酒井。チームは小林監督のもと、「走る」という基盤が確立されつつある。
Reported by 田中紘夢