
ワールドカップが盛り上がる最中、AC長野パルセイロは6月24日にシーズン始動日を迎えた。小林伸二監督が就任して2季目。65歳の知将は「ワールドカップも参考にしてチームに落とし込んでいければ」と話し、4年に一度の祭典を紐づけながら強化に励んでいる。
日本代表の戦いぶりにも刺激を受けた。三笘薫、南野拓実、遠藤航らをケガで欠きながらも、グループステージの2試合を終えて勝ち点4を獲得。「主力が外れている中であれだけ戦えるのは、日々のトレーニングと、日々対戦している相手がそこにいるということ。我々のときは『外国人=うまい選手』と思っていたけど、今は同じサッカー選手だと見ていると思う」と日本サッカーの発展に目を見張る。
優勝候補については明言を避けたが、「No.9(ストライカー)がしっかり点を取っているところが、ひょっとしたら強いのかな」と見解を示す。リオネル・メッシのアルゼンチン、キリアン・エンバペのフランス、アーリング・ハーランドのノルウェー...。FW出身の小林監督は「またストライカーが必要になる時代がやって来るのかな」と予感し、9番の重要性を再認識している様子だ。
今オフには古巣の栃木SCから、187cmの長身FW庄司朗を期限付き移籍で加えた。“愛弟子”の力も借りて目指すのは、J3リーグが20チーム制になってから初めての1桁順位。40チーム中37位に終わった昨季の百年構想リーグを経て、現実的な目標を掲げている。
昨季の課題である得点力不足を踏まえ、「ワールドカップやチャンピオンズリーグで点が入っているのはどういうときなのか。そこは映像も見せながら、アタッキングサードで工夫していくことが必要」とも言う。トップレベルから盗めるものは盗み、8月のリーグ開幕に向けてギアを上げていく。
Reported by 田中紘夢