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【取材ノート:清水】コロナ第7波で緊急事態の中、新戦力3人にかかる期待感とは

2022年7月28日(木)
現在17位で残留争いの渦中にある中、先週半ばから新型コロナウイルスに感染した選手が計8人出ている清水。緊急事態の中で31日(日)に鳥栖とのホームゲームを迎えるが、そんな状況で頼もしいのは、夏の補強で加わった新戦力たちだ。
6月にはオーストリアのSKラピード・ウィーンから北川航也、7月に入ってブラジルのフォルタレーザECからヤゴ ピカチュウと、6月までC大阪に在籍していた乾貴士が加わっている。

前節・浦和戦を欠場した北川は、コンディションも上がってきて清水への復帰後の初出場に意欲を燃やしている。
「(出場すれば)やっぱり気持ちは入りますけど、いつもと変わらないと思うし、自分のやれることをやるだけ。監督は、背後を取るということを前線の選手に求めているので、そこは自分のプレースタイルにも当てはまると思っています。あとはどのポジションで出ても得点にはこだわりたいし、それが一番チームの助けになると思うので、全力でゴールを目指して、それが勝利につながればと思っています」(北川)
結婚して子どもも生まれ、今週火曜日には26歳の誕生日を迎えて、自分を育ててくれた愛するクラブを牽引したいという想いや責任感はより強くなっている。

乾に関しては、彼のように相手ゴール近くでドリブル突破ができ、決定的なラストパスも出せる選手は、チームとしても待望していた存在だ。
「(J1でプレーする場を与えてくれた)エスパルスには本当に感謝しかないですし、それを早くピッチで返したいと思っています。(自分に求められるのは)攻撃のところもそうですし、一番年上でもあるので、しっかりチームを引っ張るというところ。今いちばん大事なのは、みんながバラバラにならずに同じ方向を向いてやっていくことだと思うので、みんなで何回も何回も話し合って、一緒に良い方向を向いて練習からしっかりやっていきたいです」(乾)
加入早々からコミュニケーション能力の高さを発揮して、すぐにチームに馴染んでいる乾。代表や海外生活も含めて経験豊富な選手という面でも、非常に頼もしい存在となるだろう。

すでに登録名で大きな話題を集めているピカチュウも、チャンスメイクとゴールの両方が期待できる選手。何よりゼ リカルド監督の下でプレーした経験があるのは頼もしいところで、本人も「ゼ リカルド監督とともに闘えることも大変嬉しいこと」と語っている。当然監督としても、彼のプレースタイルが清水に必要だと確信したうえで獲得に至ったはずだ。
彼がゴールを決めて「ゲットだぜ!」と言うかどうかはわからないが、オレンジのシャツを着てどんなプレーを見せてくれるのかが本当に楽しみだ。

欠場者が多いとはいえ、いきなり新戦力3人が揃って先発することはないだろうが、それぞれコンディション的には出場できる状況にある。たとえば交代出場で北川、乾、ピカチュウと続けざまに出てくると考えると、何ともワクワクするし、アイスタが一気に盛り上がることも間違いないだろう。

Reported by 前島芳雄