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【取材ノート:大宮】サポーターの思いを胸に、新シーズンへ挑む。富山貴光の決意

2023年1月12日(木)


1月9日、大宮アルディージャの2023年シーズンがスタートした。

ランニングに始まりサーキットトレーニング、パス回し、最後には12対12プラスGKのミニゲームを行う約2時間20分のハードメニュー。プロ11年目のベテラン、富山貴光も「横さん(横山知伸フィジカルコーチ)には、体作ってきて、とは言われてたんですけど、こんなにきついとは思ってなかったんで、びっくりしました」と苦笑いだった。

昨年はシーズン8得点とキャリアハイをマークし、マルチゴールも2試合で記録した富山。昨年終盤からは先発2トップの一角を占め、相馬直樹監督体制が続く今年はエースとしての名乗りを上げてもおかしくないぐらいにも思えるが、本人はいい意味でマイペースだ。



「でも、去年は去年。相馬さんが去年やりたかったことを引き続きやる部分はしっかりベースとして理解しながら、新たにチャレンジしないといけない部分もうまくミックスして、本当にいいものを作って開幕でしっかり勝てるようにやっていければいいのかな」

フィールドプレーヤーでは栗本広輝、新里亮と並び最年長となり、昨シーズン途中からはチームキャプテンも務めた中心的存在である。だが、そうしたことは関係ないと言う。

「(キャプテンを)やるやらないに関わらず、今まで通り自分らしくやれればいいのかなと思います。あんまりそこにはこだわってないです。もっともっといろんな選手を引き出せるようにいじっていけるように、自分もいじられやすい先輩でいられるように(笑)、それがいい方向に向かっていけばいいなと思います」



この日は成人の日の祝日ということもあってか、練習場には約300人のサポーターが集まり、新チームの始動を見つめた。横断幕も掲げられたサポーターの思いは、富山にもしっかりと伝わっていた。

「びっくりしました。あれだけの順位にいるにも関わらずこれだけ来てくださるということを、僕もそうですけど、みんながどう感じるかだと思う。本当に感謝しかないので、結果を残すしかないです。いくら言葉で言っても結果がすべてなので、そこにこだわりたいと思います」

年頭の決意。それを果たすべく、鍛錬に取り組んでいく。

Reported by 土地将靖