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【取材ノート:千葉】3年前の因縁の相手にリベンジするゴールを奪った呉屋大翔と日高大

2026年4月16日(木)
ジェフユナイテッド千葉が1-2で敗れた2023シーズンのJ1昇格プレーオフ準決勝以来の東京ヴェルディとの対戦となった、明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 第9節。J1昇格プレーオフ準決勝で味わった悔しさを胸に、試合前のウォーミングアップ前、そしてミーティングで小林慶行監督が改めて「リベンジしなければならない相手」と言葉にしたように、千葉は雪辱を果たすべく臨んだ。結果は呉屋大翔の2得点、そして日高大の決勝ゴールで3-2の勝利。呉屋と日高、そして日高の得点をアシストした髙橋壱晟は皆、J1昇格プレーオフ準決勝にスタメンでピッチに立ち、痛恨の思いを抱いた選手だ。


「チームとして結果が欲しいタイミングだったし、相手がヴェルディというところで、僕も3年前にもチームにいたので、J1昇格プレーオフ準決勝で悔しい思いをしたことをみんなで共有しました。いつもそうですけど、どうしても勝ちたい相手という想いは特別にありました」

東京V戦についてそう語った呉屋は、19分に自分が蹴ったPKを東京VのGK長沢祐弥にセーブされたものの、こぼれ球に素早く反応して先制点をゲット。40分にはタイミングよくゴール前に飛び出し、イサカ ゼインのロングスルーパスを受けて追加点を奪った。

「PKはコースをめちゃくちゃ読まれちゃったんですけど、(ボールが)うまく自分のところに転がってきて良かったと言うしかないです(苦笑)。2点目は全員がああいうパスにチャレンジしてくれていて、最近、ああいうパスを引き出すのを僕自身、意識しているので。みんな個々のチャレンジがあると思うんですけど、ああいうパスを引き出せるようになってきたということに、僕は1つ手応えを感じているので続けていきたいなと思います。今シーズン、チームとしてもそうですけど、個人としても新しいことに取り組んでいる中ですごく手応えを感じていたんです。そのうえで結果が欲しくて、今日、ゴールが取れたというのはすごく大きいなと思います。FWとしてもう一回、ゴールに向かうプレーを増やすために、ゴール以外のところももっと関わるということもすごく増やしているんです。それが練習も含めて試合でもできているという感覚がすごくあったので、今日、結果を出せたのはすごく大きくて、これを続けたいなというまた新しい気持ちがあるし、まだまだ自分自身成長できるなという感覚があります」

前線でターゲットになるだけでなく、中盤まで下りて攻撃の組み立てに関わり、またゴール前へ出て行く。そういったプレーを呉屋は見せている。
試合後、千葉側のゴール裏スタンド前でのマイクパフォーマンスで「ヴェルディに勝ったぞー!」と叫んだ日高は、2023シーズンのJ1昇格プレーオフ準決勝とこの試合で土壇場の85分に奪ったゴールをこんなふうに振り返った。

「本当に悔し涙を流して、あれだけ悔しい試合はあまりなかったです。あの試合(J1昇格プレーオフ準決勝)で負けて、自分たちがJ1に上がって再戦できるまで待ちに待ったということで、リベンジできる機会を得た念願の瞬間でした。ヴェルディとの試合日が決まってから、この試合は絶対に勝ちたいと思っていたし、絶対に勝たなきゃいけない相手でした。このタイミングで試合のメンバーに戻って、今日の試合前の円陣の時、自分は『絶対にリベンジしなきゃいけない』と言わせてもらいました。そういう意味では自分が一番気持ちが入っていたかもしれないですね。
(得点シーンは)ボールが来る前に壱晟と目が合っていて、いいボールが来たら当てるだけだなと思っていたら、イメージどおりのボールが来たので押し込むだけでした。あの試合(J1昇格プレーオフ準決勝)に出ていた自分が勝ち越しゴールを決めることができて、個人としてもそうですけど、クラブとしてもすごく大きな1勝だなと思います」

日高が出場した時、千葉は東京Vに主導権を握られ、46分、62分に失点して2-2と追いつかれていた。その状況を打破するための活路をどのように考えていたのだろうか。

「いや、もう得点しかないと思っていました。自分のプレーでどうこうというよりも、本当に数字が絶対的に必要というのは思っていたので。何かしらの形で貢献したいと思っていたんですけど、まさかこんなふうに一番いい結果で示せたというのは驚きです。何よりもチームのために、勝利のために貢献できて良かったです。メチャメチャ嬉しいです」

得点シーンのシュートはしっかりとボールを叩いて打ったように見えた。

「あの瞬間、(2025シーズンの明治安田J2リーグ第8節)水戸戦で自分がボールを奪って逆に展開して、そのまま自分が(ゴール前に)入って行って壱晟からのクロスでシュートを打ったんですけど、GKに止められたのを思い出したんですよ。そのあと、(田中)和樹が押し込んでゴールを決めたんですけど、それを一瞬で思い出して、あれよりも強く叩かないといけないなと思いました。イメージどおり強く叩けて良かったです」


連勝を狙った第10節は45+4分にCKからの流れで水戸ホーリーホックに先制点を奪われた。千葉は75分に安井拓也が素晴らしいシュートを決めて1-1と追いついたが、逆転ゴールは奪えず、水戸との前回対戦の第3節と同様にPK戦負けとなった。この試合で呉屋は安井の得点をアシストしたが、クロスがうまく合わないなど公式記録のシュート数はゼロ。日高は17分に決定的なシュートを打ったが、水戸のGK西川幸之介にセーブされ、決めきることができなかった。


第11節は第9節で対戦したばかりの東京Vとの対戦。東京Vは同じ相手に二度続けて負けるわけにはいかないと、強い意気込みで向かってくるだろう。千葉としては、2023シーズンのJ1昇格プレーオフ準決勝の舞台だった味の素スタジアムで勝ってこそ、本当の意味でのリベンジ。因縁の地で勝利の凱歌をあげる千葉の選手たちの姿が見たいものだ。

Reported by 赤沼圭子
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