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【取材ノート:大宮】期待の新星、デビューは喜びも悔しさも。神田泰斗、プロでのスタートを切る

2026年4月16日(木)


また1人、新たにプロサッカー選手としてのスタートを切った。RB大宮アルディージャMF、神田泰斗である。まだ高校生ではあるが、2年生だった昨年7月にはすでにプロ契約も締結、立場としてはすでにプロサッカー選手ではあった。

昨年も3月に2種登録を済ませていたが、初のベンチ入りは今年の明治安田J2J3百年構想リーグ EAST-B 第4節 AC長野パルセイロ戦まで待たなければならなかった。
だが、出場のお呼びはなかなかかからない。そして、初ベンチから6試合目の第9節FC岐阜戦。3点リードで迎えた試合終盤の87分、初めてプロのピッチに踏み出した。

「まずデビューできたってことが一番大きいのかな」

ベンチ入りが続いた時期も、決して焦れることはなかったと言う。

「毎試合準備はしてました。出られないのは悔しかったし、あれだけ出られないのはたぶん自分のサッカー人生で初めてだと思う。でも、丹野さん(丹野友輔U18監督)がいつもメンバーに入れてない選手に対して、『そういう時期にこそ積み上げることが大事』と言っていた、その言葉があったのが大きいかなと思います。“なんで出られないんだ!”という気持ちにはならなかったし、やることをやってタイミングが来た時に、ってずっと考えてました」



中盤の低い位置から、正確な左足でゲームを作っていくプレーメーカーで、U18チームではセットプレーでのキッカーも務める。だが、勝っている試合の終盤で、そのような機会はなかった。がむしゃらに走り回り、相手選手にプレッシャーを掛け続けていく。ボールタッチはほとんどなかったのではないか。試合展開的に難しかったが、「プロのピッチでも主導権を握ってプレーするぐらいにならないとダメだと思うし、それに向けてはまだまだ全然足らない。また練習からしっかりやっていきたいなっていう感じですね」と次を見据え意気込んだ。

その「次」は、すぐ訪れた。続く第10節、アウェイでの松本山雅FC戦の61分。1-4と大きなビハインドを負った中で、ボランチ2枚の入れ替えとなる途中出場。最終ラインからボールをピックアップし、前へつないでゲームをつくっていく、まさに神田自身の本来の役割を果たせる場面だった。

相手を押し込む場面こそ増えたが、スコアは奪えず、試合の流れを変えるまでには至らなかった。さぞや悔いを残しただろうが、これもまた今後の糧になるはずだ。



「もっと自分が出た時に、存在感というかインパクトを残せるようにしないといけない」

そうなればプレー時間も増え、さらなる成長につなげることができるはず。若武者の今後に期待したい。

Reported by 土地将靖