17年ぶりにJ1の舞台に復帰したジェフユナイテッド千葉が臨んだJリーグの公式戦である明治安田J1百年構想地域リーグ。そのリーグ戦において千葉の選手でコンスタントに安定したパフォーマンスを見せて活躍している選手の1人が前貴之だ。前はEASTグループでの全18試合のうち16試合に出場。その16試合はすべてスタメン出場で、第12節は累積警告による出場停止であり、第14節はベンチ入りしたものの出場はなかった。
2025シーズンに千葉に加入した前は、サイドバックでスタメン出場し、試合途中にボランチへポジションを移すことも少なくなかった。だが、J1百年構想地域リーグでは田口泰士、エドゥアルド、品田愛斗が負傷やコンディションの問題で試合のピッチに立てないこともあった状況下で、ボランチのスタメンとしても奮闘。持ち前の読みのうまさを活かしたクレバーなプレーを披露し、攻守両面でポジショニングの良さを発揮して味方をサポートした。
ただし、チームは3勝15敗(うちPK戦負けは3敗)と苦しみ、前自身も悔しい思いを味わい、苦しんだ。千葉は第9節で2023シーズンのJ1昇格プレーオフ準決勝で敗れた東京ヴェルディに3-2で勝った。その試合での千葉は東京Vへのリベンジに燃え、気迫あふれるプレーを攻守で見せた。しかし、続く水戸ホーリーホック戦は1-1のPK戦2-3で敗戦。そして、第11節の東京V戦は第9節とは違い、スコアこそ0-1だったものの千葉は攻守で良さを発揮できず、東京Vに主導権を握られ続けて敗れた。
「相手の攻撃に対してセカンドボールが相手に渡ってしまうというところ、そして自分たちが前から守備に行けばロングボールを蹴ってくるというところでボールを収められてしまったところが、まず自分たちがペースを握れなかった要因。攻撃の部分では相手の圧力に対してどうやって組み立てていくかというところでも、ロングボールを蹴るのか、蹴らないのかというちょっとしたズレが、セカンドボールを拾えるか、拾えないかというところ、相手にとって嫌なところに蹴れるかというところも含めて、全体を通して全然うまくいっていなかった。それはチームとしての問題だし、それをピッチの中で解決できるかというところでの自分たちの力の無さだと思う。そこは、舞台は今、J1だけど、J2で出ていたメンバーなので、その感覚というのをもっと一人ひとりが感じて高めていかなきゃいけないものかなと思います」
第11節の試合後、前はそのように千葉の問題点を語った。J1百年構想地域リーグで、千葉は第10節のように攻守で自分たちがやりたいことができても勝てなかった試合、そして第11節のようにやるべきことをやれずに負けた試合があった。同じ敗戦でもそこに心理的な違い、特に精神的ダメージに違いはあるのか、前に聞いてみた。
「両方ショックですね。自分たちが力を出して勝てなくて、力を出せなくて勝てなくて、サッカーってそういうものだけど、やっぱりその試合中に解決できることがけっこうあると思うので。そこに対しての経験とか力不足は感じています。そこはよりサッカーに対して考えて、頭と体で表現できるかどうかだと思う。それがもっともっと結果を出すうえで重要かなと。『個』のところで言うと、ちょっとの差でパワー負けしたりとか、球際で行けなくなったりとかするところだと思うので、本当にちょっとしたことの積み重ねだと思うから、やれることをやっていきたいと思います」
苦悩しながらも前向きに取り組むことを怠らない前を支えているのが、どんな時もポジティブに声援を送り続ける千葉サポーターの存在だ。0-2で敗れ、1試合を残してEASTグループの最下位が確定した第17節の鹿島アントラーズ戦の試合後も、千葉サポーターは選手にブーイングを浴びせることなく、チャントで鼓舞し続けた。
「自分たちが前よりも良くなっているというのはやっている感覚でもありましたし、チャンスもまったく作れなかったわけではなかったので。そういう部分を含めてポジティブなことは多いですけど、結果が結果なのでうまくつなげられていないというのは、その過程が無意味ではないですけど、やっぱりショックは大きいかなと。自分たちのサッカーがちょっとできた中でも結果が出てこないというところで。でも、今日もお客さんがたくさん入ってくれてブーイングなしで後押しをしてくれているということを考えれば、自分たちはやっぱりその責任を負わないといけないし、自覚を持ってピッチに立って結果というものを示さないといけないと思う。まずそれに対してのメンタルは常に継続、いや、それ以上のものを出して日頃からやらないといけないと感じています。千葉のサポーターは本当に温かいと思います。この人たちのために結果を出さないといけないなと思うので、その感謝の気持ちを忘れずに、ピッチに立てば責任とプライドを持ってこれからも戦いたいなと思います」
そう話した前だが、千葉は第18節の柏レイソル戦で4-2の敗戦。J1百年構想地域リーグでの最初の千葉ダービーだった第5節は2-1と競り勝って、J1百年構想地域リーグ初勝利だったが、第18節は柏に力の差を見せつけられた結果となった。
5月30日にはJ1百年構想リーグのプレーオフラウンドの第1戦で千葉はアビスパ福岡と対戦する。自分たちの力を出し切り、やりたいことをやって勝ちきれるか。ちなみに、前は最近、フクアリでの選手入場時に息子2人を連れていることが少なくない。息子たちがどんな反応を見せているのか聞くと、こんな答えが返ってきた。
「家で『(試合に)勝て!』って言われるので、『うるせぇ!』って言っています(笑)」
前を応援し、千葉の勝利を願う最強のサポーター2人のためにも、前の活躍で千葉が勝つのを見たいものだ。
Reported by 赤沼圭子
2025シーズンに千葉に加入した前は、サイドバックでスタメン出場し、試合途中にボランチへポジションを移すことも少なくなかった。だが、J1百年構想地域リーグでは田口泰士、エドゥアルド、品田愛斗が負傷やコンディションの問題で試合のピッチに立てないこともあった状況下で、ボランチのスタメンとしても奮闘。持ち前の読みのうまさを活かしたクレバーなプレーを披露し、攻守両面でポジショニングの良さを発揮して味方をサポートした。
ただし、チームは3勝15敗(うちPK戦負けは3敗)と苦しみ、前自身も悔しい思いを味わい、苦しんだ。千葉は第9節で2023シーズンのJ1昇格プレーオフ準決勝で敗れた東京ヴェルディに3-2で勝った。その試合での千葉は東京Vへのリベンジに燃え、気迫あふれるプレーを攻守で見せた。しかし、続く水戸ホーリーホック戦は1-1のPK戦2-3で敗戦。そして、第11節の東京V戦は第9節とは違い、スコアこそ0-1だったものの千葉は攻守で良さを発揮できず、東京Vに主導権を握られ続けて敗れた。
「相手の攻撃に対してセカンドボールが相手に渡ってしまうというところ、そして自分たちが前から守備に行けばロングボールを蹴ってくるというところでボールを収められてしまったところが、まず自分たちがペースを握れなかった要因。攻撃の部分では相手の圧力に対してどうやって組み立てていくかというところでも、ロングボールを蹴るのか、蹴らないのかというちょっとしたズレが、セカンドボールを拾えるか、拾えないかというところ、相手にとって嫌なところに蹴れるかというところも含めて、全体を通して全然うまくいっていなかった。それはチームとしての問題だし、それをピッチの中で解決できるかというところでの自分たちの力の無さだと思う。そこは、舞台は今、J1だけど、J2で出ていたメンバーなので、その感覚というのをもっと一人ひとりが感じて高めていかなきゃいけないものかなと思います」
第11節の試合後、前はそのように千葉の問題点を語った。J1百年構想地域リーグで、千葉は第10節のように攻守で自分たちがやりたいことができても勝てなかった試合、そして第11節のようにやるべきことをやれずに負けた試合があった。同じ敗戦でもそこに心理的な違い、特に精神的ダメージに違いはあるのか、前に聞いてみた。
「両方ショックですね。自分たちが力を出して勝てなくて、力を出せなくて勝てなくて、サッカーってそういうものだけど、やっぱりその試合中に解決できることがけっこうあると思うので。そこに対しての経験とか力不足は感じています。そこはよりサッカーに対して考えて、頭と体で表現できるかどうかだと思う。それがもっともっと結果を出すうえで重要かなと。『個』のところで言うと、ちょっとの差でパワー負けしたりとか、球際で行けなくなったりとかするところだと思うので、本当にちょっとしたことの積み重ねだと思うから、やれることをやっていきたいと思います」
苦悩しながらも前向きに取り組むことを怠らない前を支えているのが、どんな時もポジティブに声援を送り続ける千葉サポーターの存在だ。0-2で敗れ、1試合を残してEASTグループの最下位が確定した第17節の鹿島アントラーズ戦の試合後も、千葉サポーターは選手にブーイングを浴びせることなく、チャントで鼓舞し続けた。
「自分たちが前よりも良くなっているというのはやっている感覚でもありましたし、チャンスもまったく作れなかったわけではなかったので。そういう部分を含めてポジティブなことは多いですけど、結果が結果なのでうまくつなげられていないというのは、その過程が無意味ではないですけど、やっぱりショックは大きいかなと。自分たちのサッカーがちょっとできた中でも結果が出てこないというところで。でも、今日もお客さんがたくさん入ってくれてブーイングなしで後押しをしてくれているということを考えれば、自分たちはやっぱりその責任を負わないといけないし、自覚を持ってピッチに立って結果というものを示さないといけないと思う。まずそれに対してのメンタルは常に継続、いや、それ以上のものを出して日頃からやらないといけないと感じています。千葉のサポーターは本当に温かいと思います。この人たちのために結果を出さないといけないなと思うので、その感謝の気持ちを忘れずに、ピッチに立てば責任とプライドを持ってこれからも戦いたいなと思います」
そう話した前だが、千葉は第18節の柏レイソル戦で4-2の敗戦。J1百年構想地域リーグでの最初の千葉ダービーだった第5節は2-1と競り勝って、J1百年構想地域リーグ初勝利だったが、第18節は柏に力の差を見せつけられた結果となった。
5月30日にはJ1百年構想リーグのプレーオフラウンドの第1戦で千葉はアビスパ福岡と対戦する。自分たちの力を出し切り、やりたいことをやって勝ちきれるか。ちなみに、前は最近、フクアリでの選手入場時に息子2人を連れていることが少なくない。息子たちがどんな反応を見せているのか聞くと、こんな答えが返ってきた。
「家で『(試合に)勝て!』って言われるので、『うるせぇ!』って言っています(笑)」
前を応援し、千葉の勝利を願う最強のサポーター2人のためにも、前の活躍で千葉が勝つのを見たいものだ。
Reported by 赤沼圭子