2025/26シーズンのAFCアジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で、FC町田ゼルビアがファイナルに進出し、ヴィッセル神戸がベスト4に駒を進めるなどJリーグ勢のアジアでの活躍が目立っている。リーグステージの東地区に関して言えば、1位町田、2位神戸、3位サンフレッチェ広島と上位を独占していた。数年前は資金力のある中国勢がビッグネームたちを抱えてアジアを席巻していたが、そんな時代はすでに過去のものとなり、東アジアは今やJリーグ勢の“一強”時代と言っても過言ではない状況だ。
視点を変えると、Jリーグからアジアの舞台へ出場するのが困難な時代になったとも言える。実際、2023、24シーズンにJ1リーグ連覇を達成したヴィッセルが2025シーズンは5位で終え、ACLE出場権を得られないまま2026年を迎えた。明治安田J1百年構想リーグに優勝したことで来シーズンのACLEにダイレクトインできる状況となったが、シナリオが少し狂っていればアジアへの挑戦権を得ないまま新シーズンを迎えていた可能性もあった。それくらいアジアへの壁は高くなったと言えるだろう。
2026/27シーズンを迎えるにあたり、ヴィッセルは横浜F・マリノスから渡辺皓太を獲得した。リハビリ中の扇原貴宏に代わる攻守の要として活躍が期待される渡辺は、ヴィッセルでの初練習後(7月6日)に「ACLではファイナルを経験している。アジアの戦いでもチームの役に立てたら…」とコメントしている。アジア初制覇を狙うヴィッセルにとっては心強い選手の加入と言えそうだ。
同じく、ACLEファイナルを経験しているのが新加入のアンデルソン ロペスだ。2度のJ1リーグ得点王に輝いているストライカーは、ACL 2023/24で6ゴール、ACLE 2024/25で9ゴールなどアジアでの戦いを熟知している。J1リーグでの活躍はもちろん、ACLEでもゴール量産が期待される。
そんなブラジル国籍のストライカーはヴィッセルでの初練習後に興味深い言葉を残している。前所属のライオン・シティ・セーラーズFC(シンガポール)で「得たものは何か?」というスポーツ紙記者の質問に対して、こう答えた。
「サッカーで得られたものは特に……。(シンガポールでは)自分の求めているインテンシティや競争率ではありませんでした。(より高いレベルを求めてヴィッセルを選んだ?)そうですね。勝利を知っている人たちの一員になりたかったというのが加入の理由です」
ライオン・シティ・セーラーズFCはACL2で2024/25シーズンにファイナル進出を果たしているチームだ。つまり、アジアの中でも決して弱いチームではない。だが、実際に1シーズンを過ごしたアンデルソン ロペスが物足りなさを感じたと言うのだから、やはりシンガポールのプレミアリーグとJ1リーグとの間にはレベルの差があるのだろう。
2026 FIFAワールドカップ北中米大会に出場した日本代表メンバーの中で、Jリーグ所属選手は3名(早川友基、大迫敬介、長友佑都)だった。実際にピッチに立てたのはGK2人を除き、DFの長友だけである。この現実を見れば、Jリーグのレベルが高くないように見えてしまうかもしれないが、決してそうではないとアンデルソン ロペスの言葉からうかがえるだろう。アジアのクラブには今回のワールドカップで活躍した各国の代表選手たちが集っている。現状として、その舞台でトップを狙えるのはサウジアラビアやカタールといった石油マネーで潤う中東クラブ、そしてJリーグ勢だろう。アジアトップクラスのリーグがいよいよ8月に幕開けする。その視点で観戦すると、また違った楽しみが味わえるかもしれない。
視点を変えると、Jリーグからアジアの舞台へ出場するのが困難な時代になったとも言える。実際、2023、24シーズンにJ1リーグ連覇を達成したヴィッセルが2025シーズンは5位で終え、ACLE出場権を得られないまま2026年を迎えた。明治安田J1百年構想リーグに優勝したことで来シーズンのACLEにダイレクトインできる状況となったが、シナリオが少し狂っていればアジアへの挑戦権を得ないまま新シーズンを迎えていた可能性もあった。それくらいアジアへの壁は高くなったと言えるだろう。
2026/27シーズンを迎えるにあたり、ヴィッセルは横浜F・マリノスから渡辺皓太を獲得した。リハビリ中の扇原貴宏に代わる攻守の要として活躍が期待される渡辺は、ヴィッセルでの初練習後(7月6日)に「ACLではファイナルを経験している。アジアの戦いでもチームの役に立てたら…」とコメントしている。アジア初制覇を狙うヴィッセルにとっては心強い選手の加入と言えそうだ。
同じく、ACLEファイナルを経験しているのが新加入のアンデルソン ロペスだ。2度のJ1リーグ得点王に輝いているストライカーは、ACL 2023/24で6ゴール、ACLE 2024/25で9ゴールなどアジアでの戦いを熟知している。J1リーグでの活躍はもちろん、ACLEでもゴール量産が期待される。
そんなブラジル国籍のストライカーはヴィッセルでの初練習後に興味深い言葉を残している。前所属のライオン・シティ・セーラーズFC(シンガポール)で「得たものは何か?」というスポーツ紙記者の質問に対して、こう答えた。
「サッカーで得られたものは特に……。(シンガポールでは)自分の求めているインテンシティや競争率ではありませんでした。(より高いレベルを求めてヴィッセルを選んだ?)そうですね。勝利を知っている人たちの一員になりたかったというのが加入の理由です」
ライオン・シティ・セーラーズFCはACL2で2024/25シーズンにファイナル進出を果たしているチームだ。つまり、アジアの中でも決して弱いチームではない。だが、実際に1シーズンを過ごしたアンデルソン ロペスが物足りなさを感じたと言うのだから、やはりシンガポールのプレミアリーグとJ1リーグとの間にはレベルの差があるのだろう。
2026 FIFAワールドカップ北中米大会に出場した日本代表メンバーの中で、Jリーグ所属選手は3名(早川友基、大迫敬介、長友佑都)だった。実際にピッチに立てたのはGK2人を除き、DFの長友だけである。この現実を見れば、Jリーグのレベルが高くないように見えてしまうかもしれないが、決してそうではないとアンデルソン ロペスの言葉からうかがえるだろう。アジアのクラブには今回のワールドカップで活躍した各国の代表選手たちが集っている。現状として、その舞台でトップを狙えるのはサウジアラビアやカタールといった石油マネーで潤う中東クラブ、そしてJリーグ勢だろう。アジアトップクラスのリーグがいよいよ8月に幕開けする。その視点で観戦すると、また違った楽しみが味わえるかもしれない。
Reported by 白井邦彦