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【取材ノート:今治】今治ゴールを守るガブリエル ゴメスの冷静なタフネス

2026年10月15日(木)


FC今治にとって明治安田J2リーグ第10節、アウェイの徳島ヴォルティス戦は、極めて重要な意味を持つゲームだった。前節、チームはアウェイの栃木シティ戦を逆転で物にして、久保山由清監督が就任して初めて勝利を収め、最下位をついに脱出。いまだ降格圏内の19位で迎える徳島戦ではあったが、今季初の連勝を果たすことで、間違いなく上昇の勢いを増すことになるからだ。

しかし今季ここまで1ゴールとはいえ、絶対的な大黒柱であるルーカス バルセロスを前線に擁する徳島との試合がタフなものになるのは想像に難くなかった。実際、徳島に倍以上の20本のシュートを打たれながら、GK伊藤元太が何度もファインセーブを見せたこともあり、2-1で勝利。順位を17位に上げた。

今治の最終ライン、3バックの左でルーカス バルセロスを相手に粘り強い守備を見せ、ときには丁々発止のバトルを繰り広げたのがガブリエル ゴメスだ。徳島のキープレーヤーに決定的な仕事をさせず、勝利に貢献したブラジル人センターバックは、自分たちにはまだまだ改善の余地が多々あることを認めた上で、何より重要な勝利をつかんだことを喜んだ。

「今治のゲームとして、必ずしもうまく行ったわけじゃないのは分かっているよ。ピンチもたくさんあったし、とにかく守備で苦労した。だけど一番大事なのは勝つことで、今日出た課題を修正して勝ち続けるために引き続き努力するよ」

難しい試合を勝ち切るポイントは、力を合わせて戦うことだった。誰かが突破されても、そこで他の誰かが助ける。信頼の守備が、ピッチからよく伝わってきた。

「みんなの勝ちたい気持ちが大きかった。ボール一つ一つに全力で挑み、たとえ誰かがミスしても仲間がカバーする。ピッチの中で可能な限り修正しようと頑張り続けたことが勝利につながったと思う。それに、いくつかの場面では運も私たちに味方した。サッカーでは、しばしばそれが違いを生むんだ」

対峙したルーカス バルセロスは背後のスペースを狙ったり、ポイントになるためにライン間に落ちてボールを受けようとしたり、パワーとスピードを前面に揺さぶってきた。冷静さと集中を失わず、それに対処し切ったことが勝利の一因となった。

「間違いなく彼は実力者。そして徳島が、スピードのある彼に裏のスペースを狙わせる戦略であるのも分かっていたので、僕たちは彼に背後ではなく、足下でプレーさせる戦略を貫いた。何度か決定機を作られたけれど、ゴールには結びつかなかったし、僕たちの戦略はうまく機能したと思う」

試合終了間際の後半アディショナルタイムには、決定的なシュートをブロックして、力強くこぶしを握って雄たけびを上げた。

「ディフェンダーにとって、フォワードが決勝ゴールを決めたような瞬間だったからね。少なくとも徳島が同点とするのを防ぎ、勝利に貢献できた。

僕はいつもフィールドの中で、何か特別なものを見せようと努力している。今治にとって、外国籍の選手だからなおさらだよね。もっと成果を出さなければならないことは分かっているよ。そうじゃないと、わざわざ地球の反対側まで行って選手を探してくる意味がないでしょ? だから、ここから物事がうまく進み、僕も自信を持ち続けて、みんなで勝ち続けていけるようにがんばるよ」

今季初先発となった第3節・カターレ富山戦から8試合連続でフル出場を続ける。その間に監督交代という難しい局面を経たチームが、さらに安定して勝点を積み重ねていけるように、タフなプレーで違いを見せ続ける。

Reported by 大中祐二
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