
明治安田J2リーグ第13節、RB大宮アルディージャ対横浜FC戦の試合前。メンバー表を見て「おや?」と思わされた。右サイドバックに当たる選手がいない。本職の関口凱心は負傷でカターレ富山戦から欠場、木寺優直はサブに控えていた。
誰が右サイドバックを務めるのか。果たして、そこに入ったのはエドワード真秀だった。
「プレシーズンに右サイドバックをやってました。昨日(試合前日に)、右サイドバックをやることを知りました。守備の時はしっかりディフェンスライン4枚で守るのと、攻撃になったら少し内側に入って、ボールに関わっていくのを意識してやってました」
その狙いは攻撃にあった。ナルシス ペラッチ ナダル監督は「中盤に4人、選手を配置したいと思っていました。そうすれば、ストライカーの選手をそこまで下ろして数的優位を作らなくても済みます」と語る。カプリーニをハイサイドでプレーさせたいという狙いもあり、「優直ではなく、外より内でプレーできる選手を置きたかった」(ナダル監督)ということで、エドワードに白羽の矢が立った。
そのプレーぶりは、ことにボールを保持している際はほとんどボランチのそれだったと言えるだろう。中盤やや右寄りに位置取り、つなぎ役として、時には自らボールを運んでいく。後半、中山昂大と加藤玄のダブルボランチに変更すると、サイドハーフ的な役割も増え、右サイドをえぐっていく場面も見られるようになった。

「相手陣でボールを持つ時間を増やすために、フリーなら前に運んで、カプ(カプリーニ)が裏へ抜けるのか足下がいいのかとか、トヨ(豊川雄太)さんも裏へ走ってくれるんで、選択肢としては多かったです」
懸念された守備についても、「(背後へ)蹴られた後の戻るスピードは、前半はあんまりできてなかったので集中していけたらなと思いました。相手は奪った瞬間のサイドバック脇をめちゃくちゃ狙ってたんで、後半はいい感じにできたと思うんですけど、前半からしっかりボールを回収できるようにもっと早くコミュニケーションを取れればと思います」と、反省を交えながらも手応えを口にした。
ナダル監督は「長い目で見れば、若い選手で8番のポジションでも6番のポジションでも、サイドバックでもプレーできるような選手であれば、市場の中での真秀の価値も上がると考えています」と将来的な大きな成長へ期待を寄せる。
まったくタイプの違う関口、木寺との併存は、チームがどういう戦い方を志向するか、対戦相手がどうなのか、それらによってサイドバックをチョイスすることが可能になってくる。中学生年代からサイドハーフ、トップ下、前線と様々なポジションを経てきたエドワードだが、さらなる新境地開拓が、やがてチームの新たなスタイル構築に貢献できるようになるかもしれない。
Reported by 土地将靖