Js LINK - Japan Sports LINK

Js LINKニュース

【取材ノート:千葉】勝ちきるための失点減少と得点奪取へ導く攻撃のアクセントで、重要な役割を担うンドカ ボニフェイス

2026年10月29日(木)
17年ぶりにJ1の舞台で戦っているジェフユナイテッド千葉だが、2026/27明治安田J1リーグは開幕戦から5連敗と苦しいスタートになった。第6節はガンバ大阪を相手に2-0の勝利となり、明治安田J1リーグで初のクリーンシート。だが、第7節からまた失点する試合が続いた。第7節では東京ヴェルディに、第9節ではV・ファーレン長崎に、いずれも後半のアディショナルタイムにゴールを奪われて1-1の引き分け。あとわずかの時間を耐えられないという守備面の課題を改めて突きつけられた。

千葉は守備のより一層の強化を図るため、明治安田J1リーグの開幕後にヴィッセル神戸からンドカ ボニフェイスを期限付き移籍で獲得した。ンドカ ボニフェイスは千葉加入後、2026/27Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド2回戦、天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会3回戦にスタメン出場。明治安田J1リーグでの初スタメンは第9節で、2試合連続スタメンとなった第10節では、負傷もあってその試合が明治安田J1リーグでの初スタメンだった鈴木大輔と、センターバックのコンビを組んだ。

千葉は立ち上がりからアグレッシブな守備で横浜F・マリノスの攻撃に対応。『攻守は表裏一体』と言われるように、良い守備からの切り替えで効果的な攻撃ができ、特に前半は優位に試合を進める時間が長かった。41分には津久井匠海が先制ゴールを奪ったかと思われたが、VARでオフサイドと判定されてノーゴール。千葉は結局、無得点に終わったが、横浜FMに得点を許さず無失点で、結果はスコアレスドローとなった。

試合後の記者会見で千葉の小林慶行監督は、チームメイトに発信することができるセンターバックコンビを評価した。

ンドカ ボニフェイスはこの試合での手応えと依然として残っている課題を口にした。

「ここ数試合はやるべきことのベースというのができてきたと思うので、次はそこから結果、勝点3を狙わないといけないと思います。ただ、勝点3を狙いつつも勝点1という試合もある中で、常に勝点3を狙えるような試合内容にするというのが大事だと思う。今日は結果として勝点3を取れなかったのはチームとして痛いですけど、常に拮抗した試合をやらないといけないのかなと思います。

僕は千葉での4試合ですべて(センターバックコンビの)相方が違うんですけど、大輔さんはすごく発信してくれるので、常に試合の中で修正しながら、お互いにやってほしいプレーを常に喋りながらできたのかなと思います。今日の試合中も大輔さんから学ぶことは多かったです。ディフェンスラインの上げ下げとか、相手の縦パスに対して寄せきるところとか、ファウルで潰すところとか学びながらできたのですごく良かったです」

千葉はセットプレー絡みの失点が多いが、相手のCKのボールをンドカ ボニフェイスがしっかりとヘディングではね返す場面もあり、チーム全体として粘り強く守れていた。それだけに『1点』が取れていればという悔いは残る。

「ここ数試合、相手ボールを奪ってからのカウンター攻撃が数多く出ているので。そこの精度はチームとしての課題だと思います。その攻撃をもっとより多く出すためにできることがあると思うので、後ろの選手としてはその回数をより増やすために、いいリスク管理といいスライド、ラインアップをしっかりやりたいなと思います」

横浜FMが後半からプレスの強度を上げて守備の修正を図ったが、千葉の選手たちは攻守両面でバタバタすることがなかった。それについて「メンタル面が好影響を与えたところが大きかったと思う」とンドカ ボニフェイスは、選手たちが自信を取り戻してプレーできている効果を語った。

千葉は続く第11節の浦和レッズ戦で、鈴木大がパスをブロックしたこぼれ球を拾われて19分に失点。しかし、32分、ンドカ ボニフェイスが安井拓也のCKのボールをファーサイドでうまく合わせ、移籍後初得点となる同点ゴールをゲットした。だが、課題のセットプレー絡みとクロスからの浦和の攻撃で守り切れず、55分、81分に連続失点。90+1分、津久井が1点を返したものの同点ゴールまでは奪えずに終わり、千葉は2-3で敗れた。


初得点の喜びよりも「内容をどうこう言う話はもう終わり」と、ンドカ ボニフェイスは試合内容が改善してきた今のチームベースはもう当たり前のことと判断。選手一人ひとりが勝点3をつかみ取ることを意識することと、勝負にこだわるプレーの必要性を強調した。

後半の試合運びに課題を残した浦和戦を経て迎えた第12節のセレッソ大阪戦は、千葉が主導権を握った前半の23分に姫野誠が先制ゴールを奪った。さらに、後半開始早々の47分にエリソンが追加点をゲットし、そこまでは理想的な試合展開だった。だが、C大阪は次々と選手交代を行い、後半の途中にシステムを3バックから4バックに変更して反撃。後半だけで14本のシュートというC大阪の猛攻に、千葉は粘り強く対応したものの最後までは耐え切れなかった。90+6分、課題のセットプレーから失点すると、90+8分にも失点。3を手中にしたと思われた勝点はそこから2がこぼれ落ち、1となってしまった。

第13節では第12節終了時点で最下位の千葉と同じ勝点7ながら、得失点差で19位のアビスパ福岡と対戦する。失点しなければ負けることはない。だが、J2自動降格圏内から脱出するために、千葉はこの試合でまず勝点3を得て、その後も勝点3を積み重ねていくことが必要だ。対人プレーに強さがあり、ロングフィードの正確性が高いンドカ ボニフェイスの攻守両面での活躍が、千葉の勝利には重要なポイントとなる。

Reported by 赤沼圭子