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【取材ノート:神戸】いよいよACLEファイナルズが開幕。ヴィッセル神戸は準々決勝でカタールの強豪アルサッドと激突

2026年4月15日(水)
「AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26」は4月17日からファイナルズへと突入する。サウジアラビアで集中開催されるこのステージは準々決勝、準決勝、決勝の合計7試合が行われる。アジアチャンピオンを狙うヴィッセル神戸はあと3つ勝てば悲願達成となる。

その中で最難関と言えるのが初戦の準々決勝だ。気温30℃以上の過酷さに加え、慣れないピッチでの戦いとなる。さらにJリーグが手配したチャーター機での快適な空の旅だったとはいえ、やはり片道14時間の疲労は蓄積されている。しかも、日本とは約6時間の時差もある。初戦にはこれら外的要素をクリアしなくてはいけない難しさが含まれている。

そして対戦相手が中東勢という未知の存在である点も難しい理由だ。前身のACLを含めて4度目のアジア挑戦となる神戸だが、実は中東勢との対戦は今回が初めてとなる。ACLE東地区での戦いとは感覚が異なる一戦になると思われる。

しかも、準々決勝で戦うアルサッド(カタール)は、ラウンド16で西地区1位通過のアルヒラル(サウジアラビア)を撃破した勢いもある。準々決勝をファイナルズの最難関と言った最大の理由はここだ。

アルサッドは過去にイタリア代表監督を務めたロベルト マンチーニ監督が率いている。イングランド・プレミアリーグのリヴァプールで活躍した元ブラジル代表のロベルト フィルミノや、カタール代表のエースであるアクラム アフィフら強力なタレントも擁している。しかも、ラウンド16では「取られても取り返す」攻撃的なスタイルで3度同点に追いつき、最終的に延長PK戦を制すなど粘り強さもある。

ラウンド16の戦いを観た武藤嘉紀は「強い。勝利への執着心も感じた。正直、アルヒラルが上がってきた方が戦いやすいと感じた」と感想を述べている。難しい戦いになるのは間違いなさそうだ。

武藤が印象に残った選手は「背番号7」のアクラム アフィフである。日本でいうボンバーヘアがトレードマークのアタッカーは、高い技術をベースにした巧みなドリブルに特徴がある。特にサイドからゴールへ向かうドリブルには迫力があり、武藤は「ヨーロッパでプレーしていないのが不思議なくらい」だと話す。とにかく「背番号7」を自由にプレーさせないことが重要になりそうだ。

とはいえ、アルサッドをリスペクトし過ぎても仕方がない。前回大会の準々決勝では川崎フロンターレに2-3で敗れており、神戸にも勝算はある。

逆に、この最難関を突破すれば神戸にはかなりの勢いが生まれることが予想され、一気にアジアの頂点へと駆け上がる可能性もある。とにかく初戦突破、アジア初制覇への道はここに集約されそうだ。

Reported by 白井邦彦