Js LINK - Japan Sports LINK

Js LINKニュース

【取材ノート:長野】緊急登板のGK田尻健が示した矜持。次は雪辱のダービーへ

2026年4月21日(火)


「公式戦でミスが続いたり、なかなか結果が出なかったりして代えられた。『見返してやろう』じゃないけど、悔しさをバネに『やってやろう』という気持ちがあった」

AC長野パルセイロのGK田尻健は、明治安田J2・J3百年構想リーグで辛酸をなめてきた。

開幕から7試合のうち5試合に先発も、PK戦を含めると5連敗。自身のミスも絡んで大量失点が重なった。第8節以降の3試合はGK牧野虎太郎に守護神の座を譲り、ベンチを温める日々が続いた。

それでも32歳のベテランは、来たるときに向けて備えてきた。

捲土重来の一歩目は、前節のいわきFC戦。前半終了間際に牧野が一発退場となり、急きょ4試合ぶりの出番が訪れる。チームは投入時のまま0-1で敗れたが、田尻がプレーした約50分間は数的不利を強いられながらも無失点に抑えた。

66分にはカウンターから抜けてきた西谷亮のシュートをセーブ。ボールはディフェンスの股の間を抜け、わずかにディフレクトして難しい対応を迫られたが、素早い横っ飛びで弾き出した。


「試合に出られなくても練習からイメージをしていた。それがクロス対応だったりシュートストップのところで良い方向に出た」と好感触を得る田尻。守護神が矜持を示せば、チームも首位相手に接戦を演じ、敗戦の中にも光明を見出した。

次節はアウェイで松本山雅FCとの信州ダービーを迎えるが、GK陣にとっては非常事態だ。牧野がいわき戦の退場で出場停止となり、中野小次郎もケガで離脱中。万全の状態なのは田尻のみで、必然的に出番が巡ってくるだろう。

1ヶ月前のホームでの信州ダービーも先発をつかんだが、0-5とまさかの大敗。それを踏まえて田尻は「前回はパルセイロサポーターに不甲斐ない姿を見せてしまった。連敗は絶対に許されないし、山雅サポーターのことも見返さないといけない」と力を込める。

チームとしても結果だけが求められる大一番。守護神の活躍とともに雪辱を果たせるか。

Reported by 田中紘夢