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【取材ノート:琉球】停滞を打ち破るスイッチに。加藤悠馬が追求する「思い切りの良さ」

2026年4月23日(木)


結果が出ないとき、選手の胸にはどのような思いが巡っているのだろうか。現在4連敗中で最下位に沈むFC琉球。苦しい状況の中、左サイドから強烈なエネルギーを放つWB加藤悠馬の言葉から見えてくるのは、決して下を向かず前へ進もうとするチームの姿だった。


直近の北九州戦は0-2。しかし加藤自身のプレーには明確な変化があった。
「いつもはクロスを選択するところで、ゴール前までシュートに行けた」。
前半31分には左サイドからドリブルでペナルティエリア内へ進入し、右足で枠内へ鋭いシュートを放つ場面も作った。テーマは「よりゴールへ向かうこと」。そして本人の口から出てきたのは、自信に満ちた言葉だった。
「鳥取戦ぐらいから感覚がすごく良くて、抜けない相手があまりいないぐらいの感覚」。昨季はいわきFCで約3か月の離脱を経験し、シーズン序盤は本来のパフォーマンスを発揮できなかった。しかし今年は違う。
「戻ってきたかなっていう感覚。もっと良くなる」。



チームの課題はゴールの少なさだ。加藤はその原因をこう語る。
「ミスを恐れて作りに逃げるのは絶対違う。思い切りの良さ、強引さが必要」。
ボールを大事にするサッカー自体は間違いではない。しかし、綺麗に崩すことが目的になってしまっている感覚があるという。
「相手が2人いても抜く。そういうプレーでチームに火をつけたい」。
左サイドでの強引な突破が停滞するチームを動かすスイッチになる。

連敗中でもチームに悲観的な空気はない。
「暗くやるよりは前を向いてやれているし、練習でも声が増えている」。
負傷していた選手も徐々に戻り、ポジション争いも再び激しくなっている。結果が出れば自信は一気に戻る。その段階までは来ているという手応えがある。



今節からはゴールデンウィークの過密日程が続くが、加藤はむしろ楽しんでいるようだ。
「連戦だからといってヒヨるつもりはない。それぐらいの意気込みで行きたいし、体力面は絶対誰にも負けない」。
停滞するチームの起爆剤として、左サイドから試合の流れを変える決意を秘める加藤悠馬。突破できる確かな感覚と戻ってきたコンディション。その一歩が琉球の連敗を止めるきっかけになるはずだ。

Reported by 仲本兼進