試合後、取材エリアに現れた安井拓也に笑顔は見られなかった。明治安田J1百年構想地域リーグ・EASTグループ第7節のFC東京戦で、安井は後半開始からピッチに立った。そして78分、イサカ ゼインのシュートをFC東京のGKキム スンギュがセーブしたこぼれ球に反応し、右足でシュートを決めて今季初ゴール。だが、そのゴールの2分後にジェフユナイテッド千葉は失点し、チームは1-2の敗戦となった。
「その時はチームが負けている状況だったので、自分自身、攻めるしかないと思っていたし、勝負し続けるしかないと思っているので、それが(ゴールという)形になって良かったなと思います」
東京戦の前節の横浜F・マリノス戦でも交代出場で「ゴールに絡みたい」と話していただけに、FC東京戦ではその気持ちをしっかりと形にして示したことになる。だが、それでも安井の顔がほころぶことはなかった。
「手応えは特にないですね。勝たないと意味がないと思う。(自分の得点数を)ゼロを1にできたことは良かったですけど、チームとしての勝ちがない以上、やっぱり厳しいものがあるので。あそこで失点してしまうあたりにもチームとしての弱さがあると思うし、逆転にいこうという段階でのワンプレー目での失点だったので、本当にチーム全体として試合を難しくしてしまった。そこをまた修正しながらやるんですけど、自分たちは本当にチャレンジするしかないと思うし、どれだけ強気に勝負できるかだと思う。個人のところでどれだけ強気にどんどん行けるかというので結果がついてくると思うし、実際に個人的にもそうだったので、そういったところでやるしかないと思います」
続く第8節の鹿島アントラーズ戦は66分に交代出場したが、チームは試合終了間際の失点で1-2の敗戦。そして、安井が今季初スタメンとなった第9節の東京ヴェルディ戦でチームは3-2と勝ったが、第10節の水戸ホーリーホック戦で安井はベンチスタートだった。その水戸戦で千葉は45+4分に失点。しかし、72分に交代出場した安井は3分後、豪快なシュートを決めて同点ゴールを奪った。だが、千葉は逆転することができず、1-1のスコアで突入したPK戦で2-3の敗戦。得点していても、やはり取材エリアでの安井の顔に笑みが浮かぶことはなかった。
「個人的には今回の試合でスタメンではなかったということも含めて、もう結果しかないなと思っていたので。結果を出すという自分自身のマインドのところの準備がすべてだと思っていたので、それを結果につなげられたのは良かったですけど、その『1点』で自分たちに勝ちを持ってこられなかったというのは、まだまだ自分にとっては実力不足だと思う。もっともっと貪欲に行きたいなと思います」
2025シーズンにFC町田ゼルビアから完全移籍で加入した安井は、2024年6月に右脛骨骨幹部骨折という重傷を負っていた。2025シーズンに試合の場に復帰できたものの、思うように出場機会に恵まれず、2025年8月にFC今治へ期限付き移籍。そして、J1昇格を果たした千葉へ2026シーズンに戻ったのだが、コンディションの問題で出遅れ、町田のホームゲームのピッチでの復活を目標の1つにしてリハビリに励んだという。そして、町田のホームゲームだった第4節には間に合わなかったものの、千葉のホームゲームでの町田戦の第16節でスタメン出場となった。
「(ポジションが変わっても)やることは変わらないので。もっとゴールに向かえればよかったんですけど、自分としては1本しかシュートを打てなかったので。そこはまだまだ実力不足というか、もっと良くなるところがある課題だなと思っています。相手はしっかりとチャンスで仕留めてきているんですけど、うちはそもそももっとチャンスを作らないといけないと思う。確率の問題だと思うので、その母数を増やすしかないと思うし、決められないのだったら、もっともっとチャンスを増やすしかないと思います。あとはもっともっとゴールに向かっていくプレーをやらないといけないなと、今日、すごく思ったのでもっともっと狙っていきたいなと思います」
厳しい表情でそう語った安井が一瞬、笑みを浮かべたものの、それを我慢した感じになったのが、J1の舞台での町田との対戦について質問された時だった。
「嬉しいのは嬉しかったですけど、町田のピッチでやりたかったのが本音です。試合が終わったあとも町田サポーターの皆さんが待っていてくれて、僕自身、愛を感じたというか、やっぱり特別なクラブであることは間違いないです。だからこそ、自分が出ている試合を増やして、次は点を取って勝ちたいなとずっと思っています。今日もできれば前半の自分のシュートで仕留めたかったし、もっともっと攻撃の部分で良さを出したかった。それができないという自分には、まだまだこれからやるべきことはいっぱいあるなと感じた試合です。とにかく結果を残せてないので、もっともっと何回も仕掛け続けて、どんどん勝負していくしかないなと僕は思っている。シュートを打たないと点が入る可能性はないので。シュートを狙っていく姿勢を忘れたらいけないと思うし、貪欲に狙っていくしかない。メンタルのところも重要で、今は自分が決めるというか、足を振ることしか考えてないです」
念を押す意味で、安井に「安井選手にとっての『結果』というのは、しっかりとゴールを取りきってチームを勝たせることなのか?」と聞いた。
「そうですね。もう、それだけです」
キッパリと言い切った安井が、チームを勝たせるゴールを奪い、試合後の取材エリアで笑顔を見せる日を楽しみにしたい。
Reported by 赤沼圭子
「その時はチームが負けている状況だったので、自分自身、攻めるしかないと思っていたし、勝負し続けるしかないと思っているので、それが(ゴールという)形になって良かったなと思います」
東京戦の前節の横浜F・マリノス戦でも交代出場で「ゴールに絡みたい」と話していただけに、FC東京戦ではその気持ちをしっかりと形にして示したことになる。だが、それでも安井の顔がほころぶことはなかった。
「手応えは特にないですね。勝たないと意味がないと思う。(自分の得点数を)ゼロを1にできたことは良かったですけど、チームとしての勝ちがない以上、やっぱり厳しいものがあるので。あそこで失点してしまうあたりにもチームとしての弱さがあると思うし、逆転にいこうという段階でのワンプレー目での失点だったので、本当にチーム全体として試合を難しくしてしまった。そこをまた修正しながらやるんですけど、自分たちは本当にチャレンジするしかないと思うし、どれだけ強気に勝負できるかだと思う。個人のところでどれだけ強気にどんどん行けるかというので結果がついてくると思うし、実際に個人的にもそうだったので、そういったところでやるしかないと思います」
続く第8節の鹿島アントラーズ戦は66分に交代出場したが、チームは試合終了間際の失点で1-2の敗戦。そして、安井が今季初スタメンとなった第9節の東京ヴェルディ戦でチームは3-2と勝ったが、第10節の水戸ホーリーホック戦で安井はベンチスタートだった。その水戸戦で千葉は45+4分に失点。しかし、72分に交代出場した安井は3分後、豪快なシュートを決めて同点ゴールを奪った。だが、千葉は逆転することができず、1-1のスコアで突入したPK戦で2-3の敗戦。得点していても、やはり取材エリアでの安井の顔に笑みが浮かぶことはなかった。
「個人的には今回の試合でスタメンではなかったということも含めて、もう結果しかないなと思っていたので。結果を出すという自分自身のマインドのところの準備がすべてだと思っていたので、それを結果につなげられたのは良かったですけど、その『1点』で自分たちに勝ちを持ってこられなかったというのは、まだまだ自分にとっては実力不足だと思う。もっともっと貪欲に行きたいなと思います」
2025シーズンにFC町田ゼルビアから完全移籍で加入した安井は、2024年6月に右脛骨骨幹部骨折という重傷を負っていた。2025シーズンに試合の場に復帰できたものの、思うように出場機会に恵まれず、2025年8月にFC今治へ期限付き移籍。そして、J1昇格を果たした千葉へ2026シーズンに戻ったのだが、コンディションの問題で出遅れ、町田のホームゲームのピッチでの復活を目標の1つにしてリハビリに励んだという。そして、町田のホームゲームだった第4節には間に合わなかったものの、千葉のホームゲームでの町田戦の第16節でスタメン出場となった。
「(ポジションが変わっても)やることは変わらないので。もっとゴールに向かえればよかったんですけど、自分としては1本しかシュートを打てなかったので。そこはまだまだ実力不足というか、もっと良くなるところがある課題だなと思っています。相手はしっかりとチャンスで仕留めてきているんですけど、うちはそもそももっとチャンスを作らないといけないと思う。確率の問題だと思うので、その母数を増やすしかないと思うし、決められないのだったら、もっともっとチャンスを増やすしかないと思います。あとはもっともっとゴールに向かっていくプレーをやらないといけないなと、今日、すごく思ったのでもっともっと狙っていきたいなと思います」
厳しい表情でそう語った安井が一瞬、笑みを浮かべたものの、それを我慢した感じになったのが、J1の舞台での町田との対戦について質問された時だった。
「嬉しいのは嬉しかったですけど、町田のピッチでやりたかったのが本音です。試合が終わったあとも町田サポーターの皆さんが待っていてくれて、僕自身、愛を感じたというか、やっぱり特別なクラブであることは間違いないです。だからこそ、自分が出ている試合を増やして、次は点を取って勝ちたいなとずっと思っています。今日もできれば前半の自分のシュートで仕留めたかったし、もっともっと攻撃の部分で良さを出したかった。それができないという自分には、まだまだこれからやるべきことはいっぱいあるなと感じた試合です。とにかく結果を残せてないので、もっともっと何回も仕掛け続けて、どんどん勝負していくしかないなと僕は思っている。シュートを打たないと点が入る可能性はないので。シュートを狙っていく姿勢を忘れたらいけないと思うし、貪欲に狙っていくしかない。メンタルのところも重要で、今は自分が決めるというか、足を振ることしか考えてないです」
念を押す意味で、安井に「安井選手にとっての『結果』というのは、しっかりとゴールを取りきってチームを勝たせることなのか?」と聞いた。
「そうですね。もう、それだけです」
キッパリと言い切った安井が、チームを勝たせるゴールを奪い、試合後の取材エリアで笑顔を見せる日を楽しみにしたい。
Reported by 赤沼圭子