
2026/27シーズンの明治安田J1リーグ開幕戦を8月8日に控えたジェフユナイテッド千葉は、開幕戦の1週間前となる8月1日に開幕前の恒例となっているプレシーズンマッチのちばぎんカップを迎える。リカルド ロドリゲス監督のもと、ボールを保持しながら攻撃を仕掛け、守備ではハイプレスを見せるスタイルの柏レイソルを相手に、千葉がどのように戦うのか注目の一戦だ。
2026明治安田J1百年構想地域リーグでは最下位に終わった千葉は、藤枝MYFCから完全移籍で加入した矢村健を除けば、新加入の選手はブラジル出身のエリソン、オーストラリア出身のダニエル ホール、ポルトガル出身のレオナルド ホシャ、ブラジル出身のマテウス インディオと外国籍選手ばかり。新戦力がチームにいかに融合するかは、開幕までのどのチームにとっても重要なポイントではあるが、エリソン以外の新加入の外国籍選手は日本でのプレー経験がない。
7月29日のトレーニング後、リモート取材に対応した小林慶行監督は、日本での暮らし、そしてJリーグでのプレーの経験がない選手たちが、公私を含めた新たな環境にいかにフィットするかを重要視していた。
「(2026明治安田J1百年構想 地域リーグの時と)ほぼ同じメンバーでという中で、数人、新しい選手が入ってきているという部分では、新しく入ってきた仲間の融合というところ、彼らのストロングポイントをいかにして生かしていけるかというようなところは、明確に持っていかないといけないと思っています。そういう中で、新しく入ってきた選手たちは日本の今の気候であるとか、初めて日本でプレーするとたいがいの外国籍選手が言うように『ゆっくりするところがないスピード感で、常にハイペース、ハイテンポでプレーが進んで行く』というような違いを感じるところがあると思うので。もちろんいきなりフィットするということではないと思うんです。一方で、(川崎フロンターレから加入した)エリソンのように日本のことがもう分かっていて、日本でプレーしていてという選手はまた違いますけど、そういうところがポイントになると思います」

明治安田J1百年構想地域リーグでは、小林監督が監督就任後に目指し続けてきた攻守のスタイルで戦ったものの、結果は20チーム中20位という現実を突きつけられた。選手は持てる力をすべて出し尽くしてプレーしていたと小林監督は評価していたものの、それでも結果は出なかった。それもあっての、決定的な場面で決めきる得点力の強化、そしてJ1のストライカーと渡り合える守備力へのレベルアップを目指しての新戦力獲得だった。そして、チーム全体のさらなる攻守のパワーアップを目指しながら、小林監督は新たなスタイル作りに挑んでいく。
「当然、『今のままでは難しいよね』という中で、自分たちがやってきたことの仕組みも変える必要も当然あります。それをどうやってというのは、新しく入ってきた仲間のストロングポイントをどうやって生かしていくかということを組み込んでいかなければいけない。今までのままでは無理だという答えは完全に出たので。もちろんなくしたくない部分はたくさんあるんですけど、ただ、なくさなければいけない部分もあるなという決断は、その半年の結果を受けると当然だと思っているので。そうなるともう新しいチームとしてやっていくしかないわけです。その中で、クラブが獲得してくれた選手のストロングポイントをどうやって組み込んでいけるか。自分たちの今までの仕組みの中にということではなくて、もう完全にその『個』を生かすように、おそらく新しく作っていけなければいけない。獲得してくれた選手を生かさないことには、当然、同じ結果を受けることになるので。そうなると、戦術的な部分の話では、自分たちの持っているストロングポイントが変わってくると思うんです。新しく構築していくというトライになります」
7月26日には過去3シーズン、主力として活躍してきた髙橋壱晟のヴィッセル神戸への完全移籍という激震がチームに走った。それも受けて、ちばぎんカップで千葉がどのような新しい姿、新しいスタイルで戦うのか。
写真=7月4日撮影
Reported by 赤沼圭子