7月20日に衝撃が走った。広瀬陸斗の鹿島アントラーズ完全移籍が発表されたからだ。吉田孝行前監督時代は、本職の右サイドバックだけではなく、左ウイングなど複数ポジションで活躍し、明治安田J1リーグ優勝や天皇杯制覇に貢献。今年のJ1百年構想リーグでは、離脱した酒井高徳の“穴を埋める”という表現では治らないほどの存在感を放っていた。それだけに完全移籍は寝耳に水の衝撃だった。
広瀬は玄人好みのするサッカーセンスの持ち主だ。チームに何が足りないか、それをどう補えばいいかをピッチの中で理解し、勝負所を見極める目を持っていた。
記憶に新しいところでは今年3月のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16のFCソウル戦(第2戦)がまさにそうだった。
アウェイでの第1戦を1-0で勝利した神戸は、1点のアドバンテージを持ってホームでの第2戦を迎えていた。だが、前半20分に先制点を許し、2試合合計1-1で並ばれる苦しい展開に。そして得点を奪えないまま時間だけが過ぎていった。
その窮地を救ったのが広瀬だった。後半33分の得点シーン。大迫勇也のクロスが流れた場面で、広瀬がゴールラインを割るギリギリのところでボールを残すと、それを拾った武藤嘉紀がクロスを上げて大迫勇也がスライディングシュート。これで同点に追いついたヴィッセル神戸は2試合合計2-1とリードし、最終的には合計3-1でラウンド16突破を決めた。広瀬の勝負所を見極める目が活きた場面だった。
そんな広瀬が抜けた右サイドバックは、酒井高徳が居るため心配はいらないという見方もできるだろう。
飯野七聖の台頭も著しい。とはいえ、上下動を繰り返さないといけないサイドバックは疲労の蓄積や怪我の心配がつきまとう。ACLEとの過密日程を考えれば、選手が多いに越したことはないだろう。
しかも、酒井とも、飯野とも個性が違う広瀬が抜けるのは、単純に“切り札”を失った状態だ。
広瀬の穴をどうするか。長丁場の新シーズンを戦う中で、いつかこの課題にぶち当たるかもしれない。
Reported by 白井邦彦
広瀬は玄人好みのするサッカーセンスの持ち主だ。チームに何が足りないか、それをどう補えばいいかをピッチの中で理解し、勝負所を見極める目を持っていた。
記憶に新しいところでは今年3月のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16のFCソウル戦(第2戦)がまさにそうだった。
アウェイでの第1戦を1-0で勝利した神戸は、1点のアドバンテージを持ってホームでの第2戦を迎えていた。だが、前半20分に先制点を許し、2試合合計1-1で並ばれる苦しい展開に。そして得点を奪えないまま時間だけが過ぎていった。
その窮地を救ったのが広瀬だった。後半33分の得点シーン。大迫勇也のクロスが流れた場面で、広瀬がゴールラインを割るギリギリのところでボールを残すと、それを拾った武藤嘉紀がクロスを上げて大迫勇也がスライディングシュート。これで同点に追いついたヴィッセル神戸は2試合合計2-1とリードし、最終的には合計3-1でラウンド16突破を決めた。広瀬の勝負所を見極める目が活きた場面だった。
そんな広瀬が抜けた右サイドバックは、酒井高徳が居るため心配はいらないという見方もできるだろう。
飯野七聖の台頭も著しい。とはいえ、上下動を繰り返さないといけないサイドバックは疲労の蓄積や怪我の心配がつきまとう。ACLEとの過密日程を考えれば、選手が多いに越したことはないだろう。
しかも、酒井とも、飯野とも個性が違う広瀬が抜けるのは、単純に“切り札”を失った状態だ。
広瀬の穴をどうするか。長丁場の新シーズンを戦う中で、いつかこの課題にぶち当たるかもしれない。
Reported by 白井邦彦