
まさに青天の霹靂だった。
4日前の7月2日、所属元のジェフユナイテッド千葉と双方合意の上で退団したことは知っていたが、まさかその4日後、カルリーニョス ジュニオがRB大宮アルディージャに移籍加入するとは思わなかった。
「声を掛けていただいて、今年だけでなく今後のプロジェクトについてもすごく野心的なもので、それに賛同してここに来ました」
たまたまフリーになったのでオファーをしたのかどうか、詳細は定かではないが、なんとも因縁深い選手を獲得したものだ。
昨年の明治安田J2リーグ第14節の対戦では、72分にハイクロスに手を伸ばしてしまい、この日2度目の警告を受け退場。大宮に勝ち星を献上してしまうこととなった。第25節の対戦は決勝点を挙げ、ウノゼロでの千葉の勝利に貢献。そしてJ1昇格プレーオフ準決勝、3点ビハインドの71分のゴールは反撃の狼煙となり、千葉大逆転劇勝利の立役者となった。大宮のJ1昇格を阻んだ張本人である。
「(J1昇格プレーオフでのゴールは)すぐに思い出せるシーンで、やはり自分にとってはかなりポジティブなものでした。正直、自分のサッカー人生で一番感動した試合だと思っています。もちろん、大宮からするとそうではない、苦い思い出になるのは知ってます」

だが、実績は十分だ。明治安田J1百年構想リーグの結果は12試合2得点と満足のいくものではないが、昨年のJ2では30試合10得点。泉柊椰、山本桜大、カプリーニの得点力に上乗せされることになれば、何とも心強い。
昨年は千葉を、そしてその前年は清水エスパルスをJ1へ導いた男は、最終目標とするJ1昇格のために何が必要か、こう説いた。
「一番大事なのは日々のプロセス。苦くて苦しいけど、それがあるからこそ達成できるもの。試合だったら勝ち続ける、トレーニングはきついけど頑張り続ける、それがあってこそ。積み上げを作っていくプロセスがかなり大事で、それができたチームはより(J1に)近くなるのかなと思います」
大宮は3つ目のクラブになれるかどうか。新たにナルシス ペラッチ ナダル監督を招き、チームもまた大きく変わりそうだ。そこにどこまでフィットできるか、注目したい。
Reported by 土地将靖