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【取材ノート:東京V】「相棒」不在の逆境もパワーに。存在価値の増す平川怜の躍進に期待

2026年7月31日(金)
記念すべき秋春制移行最初のシーズンとなる2026/27明治安田J1リーグ開幕が、いよいよ来週に迫った。城福浩監督体制5シーズン目を迎えている東京ヴェルディは北海道北斗市で合宿を行い、これまで積み上げてきた「絶対に失ってはいけない自分たちのストロング」と新たなるチャレンジを明確化し、新チームを作り上げてきた。

その中で、長期離脱中の山見大登、吉田泰授に加え、東京Vの象徴ともいえる主将の森田晃樹、田邉秀斗ら新たな怪我人が出てしまったことは痛いと言わざるを得ない。だが、その分チャンスが巡ってくる選手がいることも確かだ。チームの底上げにつなげるためにも、メンバー選択含め、新シーズンの戦いぶりに注目したいところだ。

そこで鍵を握るのが平川怜だろう。東京Vに移籍加入し2シーズン目。明治安田J1百年構想リーグにも全試合に出場し、森田とともに中盤を支えるチームの心臓的存在だ。

キャンプを終え「守備の部分は、積み上げてきている部分もあるのでそこまで大きな破綻はなかったですが、細かい部分はまだまだ締めていかなければいけないところがある。そこは、開幕までに最後しっかり調整していきたいと思います。今季の新しいチャレンジとしては、うしろからボールをしっかり自分たちで持ちながら攻撃していくところと、最後、ゴール前でどれだけチャンスを作れるかというところ。これまでもチャレンジはしていましたが、より、ボールを持つだけではなく、背後を狙うところも含め、チャンスを作る回数を増やすことを大事にしていきたいなと思います」と、今季の戦いぶりを見据えた。

「相棒」ともいえる森田の離脱は当然「痛い」と話すが、「だからこそ」の思いも強い。

「他にも質の高い選手はいますし、何よりも『晃樹がいなくなったからヴェルディが弱くなった』というふうには絶対に言われたくないと、チームのみんなが思っていると思います。なので、しっかり結果で証明できるように、自分たちもファン・サポーターのみなさんも安心できるように開幕戦に向かっていきたいですね」

そうした状況で、7月23日に柴戸海の加入が発表された。前所属の浦和レッズでは主にボランチ、センターバックもこなすボール奪取力に長けた経験豊富なMFだ。平川とダブルボランチを組む可能性も非常に高い。キャンプ後の加入だったため、まだそこまでプレーを共有した時間は多くはないが、それでも心強い味方の加入を歓迎している。

「浦和であれだけ長いシーズンをプレーしてきた選手なので、実力は間違いないと思いますし、確実にこのチームのプラスになると思います。自分は同じポジションですし、ライバルにはなると思いますが、柴戸選手が少しでも早く、しっかりとチームに溶け込めるように、特にボランチで組んだ時にはしっかりコミュニケーションを取りながらやっていきたいと思います」

平川にとっても、今年はプロ10年目となる節目のシーズンとなるだけに思い入れは強い。

「ゴール、アシストの数などは明確に求めたい部分ですが、それ以外にも組み立ての部分や細かい部分で要求されていること、足りないこともあるので、そこにも積極的にチャレンジして、より成長していきたいです」

チームへの責任感もより一層増した。周りを生かし、周りに生かされる。チームの中心として存分にポテンシャルを発揮する平川の躍動に期待したい。

Reported by 上岡真里江