8月7日に新開幕となった明治安田J1リーグ。ヴィッセル神戸は8日にアウェイでアビスパ福岡と戦い、エース大迫勇也のゴールで1-0の勝利を収めて幸先の良いスタートを切った。
実にヴィッセルらしい白星だった。試合開始からじわじわと自分たちのペースに引き込むと、セットプレーでチャンスを広げる展開に。永戸勝也のフリーキックやジエゴのロングスローなどで主導権を握り、その流れから23分に試合を動かした。
ジエゴのロングスローにマテウス トゥーレルがエアバトルに競り勝ち、ゴール前に流れたボールを大迫勇也が右足で合わせて先制に成功。「練習してきた形」(大迫勇也)でしっかりと結果を出した。
追加点がほしいヴィッセルは攻勢を強めたものの、次の1点を決められないまま前半を折り返す。1-0で迎えた後半は一転して、ホームのアビスパ福岡の猛攻に苦しむ展開。だが、GK権田修一、センターバックの山川哲史とマテウス トゥーレルを中心にしのぎ切り、明治安田J1百年構想リーグ王者の貫禄を見せつけた。
ヴィッセルの強さを顕示した試合だった一方で、目新しさは薄かった。アンカー・鍬先祐弥の台頭などはあったものの、ベンチ入りした渡辺皓太、髙橋壱晟、岩本悠庵の新加入3選手は起用されず。1点差で試合が進んだため投入が難しかったのかもしれないが、アビスパ福岡側は新加入のウェリック ポポや師岡柊生が新しい風を吹かせていたこともあって、やや新鮮味に欠ける印象となってしまった。
とはいえ、これがヴィッセルの良さでもある。新戦力だからといって特別扱いはせず、選手自らが這い上がり、ポジションを勝ち取らないと試合には出られない。鍬先祐弥が55分に負傷交代となった場面がいい例だろう。選択肢としては、同じポジションで新加入の渡辺皓太を起用する方法もあった。だが、ミヒャエル スキッベ監督は既存の日髙光揮をインサイドハーフに入れて、井手口陽介を一つ下げてアンカーに据えた。難しい場面だったからこそ、指揮官は新加入選手ではなく、J1百年構想リーグで信頼を勝ち取った日髙光揮をピッチに送り込んだのだろう。年齢や過去の実績ではなく、徹底した“実力主義”が今のヴィッセルにはある。この環境が保たれる限り、強さも保たれるに違いない。
だが、ファン・サポーターの心理としては、やはり新戦力のプレーを見たいはず。ホーム開幕戦となる週末のFC東京戦では、彼らのヴィッセルデビューに期待したいところだ。
Reported by 白井邦彦
実にヴィッセルらしい白星だった。試合開始からじわじわと自分たちのペースに引き込むと、セットプレーでチャンスを広げる展開に。永戸勝也のフリーキックやジエゴのロングスローなどで主導権を握り、その流れから23分に試合を動かした。
ジエゴのロングスローにマテウス トゥーレルがエアバトルに競り勝ち、ゴール前に流れたボールを大迫勇也が右足で合わせて先制に成功。「練習してきた形」(大迫勇也)でしっかりと結果を出した。
追加点がほしいヴィッセルは攻勢を強めたものの、次の1点を決められないまま前半を折り返す。1-0で迎えた後半は一転して、ホームのアビスパ福岡の猛攻に苦しむ展開。だが、GK権田修一、センターバックの山川哲史とマテウス トゥーレルを中心にしのぎ切り、明治安田J1百年構想リーグ王者の貫禄を見せつけた。
ヴィッセルの強さを顕示した試合だった一方で、目新しさは薄かった。アンカー・鍬先祐弥の台頭などはあったものの、ベンチ入りした渡辺皓太、髙橋壱晟、岩本悠庵の新加入3選手は起用されず。1点差で試合が進んだため投入が難しかったのかもしれないが、アビスパ福岡側は新加入のウェリック ポポや師岡柊生が新しい風を吹かせていたこともあって、やや新鮮味に欠ける印象となってしまった。
とはいえ、これがヴィッセルの良さでもある。新戦力だからといって特別扱いはせず、選手自らが這い上がり、ポジションを勝ち取らないと試合には出られない。鍬先祐弥が55分に負傷交代となった場面がいい例だろう。選択肢としては、同じポジションで新加入の渡辺皓太を起用する方法もあった。だが、ミヒャエル スキッベ監督は既存の日髙光揮をインサイドハーフに入れて、井手口陽介を一つ下げてアンカーに据えた。難しい場面だったからこそ、指揮官は新加入選手ではなく、J1百年構想リーグで信頼を勝ち取った日髙光揮をピッチに送り込んだのだろう。年齢や過去の実績ではなく、徹底した“実力主義”が今のヴィッセルにはある。この環境が保たれる限り、強さも保たれるに違いない。
だが、ファン・サポーターの心理としては、やはり新戦力のプレーを見たいはず。ホーム開幕戦となる週末のFC東京戦では、彼らのヴィッセルデビューに期待したいところだ。
Reported by 白井邦彦