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【取材ノート:千葉】カバーリング能力の高さが光るダニエル ホールは「クリーンシートに誇りを感じる」

2026年8月26日(水)
2026/27シーズンのちばぎんカップから4試合連続でスタメン出場している選手の1人が、今夏から新戦力としてニュージーランドのオークランドFCから加入したダニエル ホールだ。J1の選手としっかり渡り合えるDFという評価を受けて、ジェフユナイテッド千葉の一員となった。

基本は4バックの千葉だが、サイドバックでプレーする選手に負傷者や体調不良の選手が多かったということで、ちばぎんカップでは珍しく3バックを採用。ダニエル ホールはちばぎんカップでは3バックの右サイドでスタートし、3バックの中央でプレーしていた鳥海晃司が交代すると中央に移動した。そして、2026/27明治安田J1リーグでは第1節、第2節は3バックの中央でプレー。日高大が初スタメンとなった第3節で千葉が本来の4バックを採用すると、2センターバックの右サイドに入った。

「4バックと3バックの両方のシステムでやれるということは重要かなと思っています。おそらくこの先も小林(慶行)監督から、どちらのシステムを使うかというところで、対戦相手や状況によって2つの選択を持ってプレーすることを求められると思います。両方のシステムでしっかりプレーできるようになればより良いと思いますし、その中で自分たちができるベストを尽くしてやれたらなと考えています」


第3節では、FC東京が千葉のディフェンスラインの背後のスペースを狙うパスを何度も出してきた。だが、ダニエル ホールはそういった場面でカバーリング能力の高さを発揮し、パスの受け手となる選手の前に体を入れてパスをカットするプレーを何度も見せた。

「今日はFC東京さんにとっては素晴らしいゲームをされたと思います。その一方で、自分たちにとっては残念な結果となりました。ただ、自分はアスリートとしての能力を生かして、自分の強みの1つである守備でのカバーリングなどでチームを助けるのが長所だと思っています。そこに関しては、今日は自分の良さを出せたのかなと感じています」

前半はFC東京にボールを支配されて主導権を握られ、公式記録でのシュート数はFC東京の6本に対して千葉はエリソンの1本だけと、千葉はFC東京に押し込まれて劣勢を強いられた。しかし、その前半を耐えて無失点に抑え、後半に入ると千葉もボールを保持してフィニッシュに持ちこむ場面が増えた。公式記録の後半のシュート数は、FC東京の7本に対して千葉は4本だった。

「前半はかなり押し込まれて守備に終始する時間が長かったですね。でも、後半になると攻撃に転ずる機会が増えたし、カウンター攻撃を発動することもできました。時間帯によっては自分たちが試合をコントロールすることができたなと思います。でも、結果としては2失点してしまい、負けてしまったので残念です」

ダニエル ホールの奮闘が目立った一戦だったが、それでも結果的に千葉は後半に2失点し、0-2の敗戦。千葉はちばぎんカップこそ無失点(スコアは0-0、PK戦4-5)だったが、2026/27明治安田J1リーグは第1節が0-3、第2節が0-4と、複数失点と無得点が続いている。特に複数失点が続いている状況は、DFとして悔しさや苦しさが強くあるのではないだろうか。

「確かに、DFとしてはクリーンシートで試合を終えることに、私は誇りを感じます。チームとして失点が続いていることは残念ですが、ただ、チームとしてやるべきことをやり続けることで良い結果を得て、ファンやサポーターの皆さんに喜んでもらうことが大事だと思います。今はしっかりとやり続けることが大事だと思っています」

次の試合での無失点を期待していることを筆者が伝えると、ダニエル ホールはキッパリと言い切った。

「それこそが自分たちがやらなければいけないプランだと思います」

千葉は開幕前のキャンプ終了後にも新加入選手が続々と加わり、攻守ともに連係面など組織の構築が遅れている。その中で、強力なJ1クラブを相手に無失点で抑えることは困難ではあるが、ダニエル ホールが話したとおり、まずはチームとして、そして個人としてやるべきことを完遂することが重要だ。

試合後の取材エリアでの落ち着いた話しぶりと同様に、冷静で落ち着いたプレーが印象的なダニエル ホール。彼の活躍で千葉がクリーンシートで試合を終え、千葉サポーターに喜びをもたらす勝利を挙げる試合が早く見たい。

Reported by 赤沼圭子