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【取材ノート:大宮】若き才能が躍動する。2種選手4名の力も合わせ、天皇杯初戦を突破

2026年8月28日(金)
今年も、元日を目指す戦いが始まった。天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会が開幕、RB大宮アルディージャは2回戦より参戦し、ヴァンラーレ八戸をホームNACK5スタジアム大宮へ迎え撃った。

J2リーグやJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップを含め、5連戦の2試合目。世代別代表への招集や怪我人で戦線離脱している者もあり、台所事情に決して余裕はない。逆に言えば、リーグ戦で出場機会に恵まれない若い選手にとっては、貴重な場となりうる。実際に大宮は、現役高校生の2種登録選手4名をメンバーに加えて臨んだ。



小林柚希は、左インサイドハーフで先発メンバーに名を連ねた。すでに百年構想リーグでプロデビュー済みの小林だが、序盤から激しくプレッシングを掛け、22分には敵陣でボールを奪い杉本健勇の先制ゴールをアシストした。

「相手が甘いところにボールを置いてくれたんで、(ボールを)突くだけだった。(プロでの)初アシストだったんで、それについてはうれしい」(小林)

そう振り返るが、シュートは遠目からの1本のみ。インサイドハーフから右ウイング、ボランチとポジションを変えながらフル出場を果たしたものの、らしさを出せたとは言い難い90分間だっただけに、次に期待したい。



J2リーグで2試合ベンチ入りが続いたものの、出番のなかったエドワード真秀はついにプロデビュー、右インサイドハーフで攻守に奮闘した。試合後には「攣っちゃったんで…」とフル出場できなかったことに相当悔しそう。さらなる体力向上を図り、次の機会を目指してほしい。



この日一番の驚きだったのが、左サイドバック井芹響輔のフル出場ではないだろうか。初めてのトップの試合に「すごく緊張した」(井芹)と言うが、後ろをイヨハ理ヘンリーに任せると、ハイサイドにポジションを取り果敢に攻め続けた。

「緊張して、ボールが足元に収まらなかったりパスがずれたりすることもあったんですけど、それがちょっとずつほぐれて、後半はパスがうまくいったり、自分の持ち味を出すこともできたかなと思います」(井芹)



3人の先発出場に加え、ベンチに控えていた兼頭晴宗もトップの試合を経験することができた。前の週に2種登録されたばかり。この日の帯同は、前日のU18チームの練習後、入浴中に伝えられたという。生粋のストライカーで、システムが変わった今年のU18チームではインサイドハーフやウイングを主戦場に奮闘してきた。78分、運動量の落ちた前線を活性化させる役割を担ったが、「緊張して、プレー自体はあんまりいつも通りじゃなくて硬かった。運動量も、もっと走り回れたらなって思いました」と反省の弁だった。

4名のうち、2人は高校2年生。ナルシス ペラッチ ナダル監督も「自分たちが要求するレベルのインテンシティ、クオリティを出してくれた」と評価、「まだまだ判断のところで成長すべき点があると思う」と課題も提示したが、それはすなわち伸びしろである。試合にも2-0と勝利し、結果を出した。また来週のミッドウィーク、ルヴァンカップで出場機会が巡ってくる可能性は高い。この試合をステップに、また一歩成長したプレーが見られることを期待したい。

Reported by 土地将靖