
「シンプルに『持ってないな』と。小さい頃からそういう人生なので、『またか…』という感じだった」
AC長野パルセイロの樋口叶は昨季、3年間在籍した高知ユナイテッドSCとの古巣戦を前に、トレーニングで負傷。そのまま6試合を欠場した。「大好き」な高知への遠征を心待ちにしていた中での災難だった。
ロアッソ熊本ユース時代も3年時をケガで棒に振るなど、「ここぞ」というときに壁に阻まれてきた。それは今季も例外ではない。
明治安田J3リーグ第4節のザスパ群馬戦で初先発も、翌週の練習で負傷。「ここからチャンスをつかんでいきたいときにケガをして、タイミングとしては最悪だった。相変わらず持ってないな…」と苦笑いを浮かべた。
不幸中の幸いもある。前節の奈良クラブ戦で途中出場から復帰。今節の高知とのアウェイゲームはメンバー入りが期待できそうだ。「そんなに意識していない」と言いつつ、待ち遠しい様子もうかがえる。
「去年はケガで行けなかったので、高知のサポーターの前でプレーしたい思いはある。相手チームとしてあのピッチに戻れるのは嬉しいこと。活躍した姿を見せられるように頑張って、自分が点を決めて勝ちたい」

10月7日には長野市の小学校を訪問し、小学生との交流を実施。華麗なリフティングを披露して子どもたちを沸かせ、「いつもは勝負弱いけど、今日は勝負強いな」と笑みをこぼした。その勝負強さを試合でも発揮したいところだ。
Reported by 田中紘夢