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【取材ノート:神戸】ACL Elite全北現代戦を2-0で快勝。勝因は“原点回帰”にあった。

2026年10月15日(木)
10月14日に行われた「AFCアジアチャンピオンズリーグ エリート(ACL Elite)2026/27」リーグステージMD2で、ヴィッセル神戸は韓国の全北現代モータースを2-0で下し、開幕2連勝を飾った。東地区16チームのうち半分(8チーム)しか次のステージへ進めないフォーマットにおいて、昨年のKリーグ1(韓国)王者から奪った勝点3は価値が高い。だが、ヴィッセル神戸としては直近の柏レイソル戦で生まれた“悪い流れ”を断ち切れた点が「3」以上に大きかった。


試合は序盤から激しい攻防戦となった。開始5分に全北現代の右SBキム テヒョンが味方とのパス交換で駆け上がり、ビッグチャンスを迎えた。この場面は鍬先祐弥が阻止して難を逃れたものの、決められていれば一気に流れをもって行かれてもおかしくない状況だった。その5分後に今度はヴィッセル神戸がチャンスを迎える。武藤嘉紀が高い位置でボールを奪い、そこからエリキがドリブルで仕掛ける。惜しくもシュートは外れたが、これで流れを引き戻したヴィッセル神戸は、12分に先制点を挙げた。
永戸勝也がグラウンダー気味にコーナーキックを入れると、そのボールはおもしろいように相手DFの守備網をくぐりぬけてファーサイドの大迫勇也へ到達。それを大迫勇也がダイレクトで蹴り込んで先制に成功した。なぜ永戸勝也のグラウンダーボールは相手にクリアされなかったのか。大迫勇也が試合後にタネを明かした。
「試合前から山川(哲史)と2人で、お互いブロックし合おうと話していました。うまく出せて、うまくミートすることもできたので、いいゴールだったなと思います」

1-0で迎えた後半は全北現代に猛攻をしかけられ、ヴィッセル神戸が耐える時間帯が増えた。56分頃には左サイドのイタロ バルガスのクロスボールをブルーノ モタが合わせ、直後の57分頃にはイタロ バルガスのクロスボールをイ スンウがシュートに持ち込む場面を作られた。立て続けのピンチは、どちらもシュートが枠を外れたことで救われたものの、主導権は完全に全北現代が握っていた。
その流れの中で再び試合を動かしたのはヴィッセル神戸だった。67分。武藤嘉紀のクロスボールを鍬先祐弥がダイレクトで合わせて追加点に成功した。その後はヴィッセル神戸が2点リードを守り切り、勝点3の積み上げに成功した。

今回の全北現代戦は難しい戦いが予想されていた。というのも、直近の明治安田J1リーグ第9節で柏レイソルに2-4で敗れ、中4日でどこまで立て直せるかが不安視されていたからだ。
大迫勇也は柏レイソル戦からの修正についてこう言及する。
「(柏レイソル戦は)相手を意識し過ぎて、情けない結果になった。いつものように前からプレスをかけなかったのが情けない。(中4日で)それを選手たちで話し合いました」
また武藤嘉紀は柏レイソル戦をこう振り返る。
「相手をリスペクトし過ぎた。選手たちの立ち位置がいいので、プレスを交わされる意識が働き、プレスにいけなかった。結果としてヴィッセルの良さを出せなかった。今回の全北現代はいいチームですし、そこにヴィッセルらしい戦いで勝てたことは自信につながると思う」

ACL Elite開幕2連勝で東地区5位から3位へと浮上した。もちろん、その結果はすばらしいが、収穫としては“ヴィッセル神戸らしさ”を取り戻せた点が大きいと言えそうだ。

Reported by 白井邦彦