
AC長野パルセイロはアウェイで迎えた明治安田J3リーグ第13節で、ギラヴァンツ北九州に3点を先取される苦しい展開となった。攻撃でもなかなか決定機を作れず、無得点に終わるかと思いきや、90分+2に意地の一撃。決めたのは途中出場の田中康介だ。
ペナルティエリア手前でパスを受けた樋口叶がスルー。左サイドバックの位置から駆け上がった田中康介の足元にボールが転がってきた。右足で迷わずダイレクトシュートを放つと、鋭くカーブしてゴール右隅に吸い込まれた。
「あれはクロスの練習から来ているのかなと思う。最近は左右両方蹴りまくっていて、本当にフィーリングが良い。ボールにしっかり力が乗って良いところに入った」
全体練習後に毎日のようにクロスを上げる中で、キックの感覚が研ぎ澄まされている。それが味方へのピンポイントクロスだけでなく、ゴールにも繋がった。北九州戦では出場した直近4試合で3得点。好相性も作用したのかもしれない。
2024年のアウェイゲームでは土壇場の90分+5に同点弾を沈め、チームのJ3残留を決める一撃となった。「思い入れのあるゴールだった」と振り返りつつ、それに次ぐミクニワールドスタジアム北九州での得点にも、「また力をくれたのかな…」と不思議な縁を感じている。
チームとしても1-3で敗れはしたものの、終盤に1点を返すことはできた。「何もできずに終わったのか、一矢報いたのかは、今後の自分たちにも関わってくると思う」と田中。最後の最後に見せた意地を、次に繋げたいところだ。
Reported by 田中紘夢