ついに、ついに、ついに勝った!!
秋春制移行初年度という歴史的シーズンとなった2026/27明治安田J1リーグで、東京ヴェルディは12試合目で初めて喉から手が出るほど欲しかった「勝点3」を手に入れた。
山見大登、吉田泰授、森田晃樹、宮原和也ら主力選手の相次ぐ大怪我による長期離脱。ピッチ内外でチームを大きく支えた深澤大輝、稲見哲行の移籍など、ここまで苦戦した要因は枚挙にいとまがなかった。
中でも、あらためて痛感させられたのが主将・森田の存在の大きさではないだろうか。開幕前、7月のトレーニング中に鎖骨を骨折し、全治6~10週間の診断を受けた。8月29日の第4節鹿島アントラーズ戦でスタメン出場し復帰を果たしたが、41分で左脛骨疲労骨折のため再び戦線離脱。他チームの選手たちからも「天才」「何をするか読めない」など賞賛を浴びる司令塔・森田の不在がさらに長期化され、チームはより一層苦境に陥ることとなった。
リーグ戦9試合未勝利という結果に至り、城福浩監督が解任。同監督とは2023年に主将に指名され、ともにJ1昇格を果たし、ここまで互いに全幅の信頼関係を築いてきただけに、森田は「(解任に至るまでに)自分が何も力になれなかったので、悔しさ、申し訳なさはあります」と複雑な胸中を語った。
そして10月に入り、26歳主将が全体練習に加わるようになると、明らかにチームは一変していった。
「プレーでというのはもちろんですが、雰囲気だったりというところも、自分が入ることで支えたいなと思います」
今季で主将を務めて4年目のシーズンを迎えている。これまでは「自分はあまり言葉で引っ張るタイプではない。プレーで引っ張るタイプ」と自身のキャプテン像を公言し、チームメイトたちも「それが晃樹らしい」と厚い信頼を寄せてきた。
だが今、主将になって最大の苦境に直面している。相馬直樹新監督を迎えたチームとともに、森田のけん引の仕方もまた変わりつつある。
「状況が状況なので、プレーで(引っ張る)というところにも限界があるし。厳しく言わなければいけないところもある。(離脱していたため)外から見ていても『そこができていなければ勝てない』というところができなかったりしていた。そこはもう、当然僕も含めてですが、本当に全員が高い意識でやるために、自分からもっと発信していくことが大事だと思っています」
勝ち星から遠ざかっていた戦いぶりを振り返り、森田ははっきりと指摘する。
「わかりやすいじゃないですか。『点を決めて、守る』。シンプルにそこができていなかったというのが一番大きかったと思います。これはもちろん、誰か1人の選手に責任を押しつけるという意味ではありません。ただ、やはり(決定機は)決めてほしい。『惜しかったね』とか甘くはならずに、『決めていれば流れはこっちの方だったかもしれない』とお互いに厳しく求め合っていかないと。そこで決めきれずに0-0、0-1、0-2となってしまうのはすごくチームとして難しい状況になってしまうので。
一方で、守りきれていないところも、今季の大きな課題の部分だなと思います。本当にそこだけだと思います」
攻守にかかわらず、前監督に徹底的にたたき込まれてきた「靴一足分」の球際へのこだわり。1つ1つのパス、キックの精度への追求。そうした細部を選手一人ひとりが今一度自らに課すことの重要性を森田は強調する。
相馬新監督の目指すサッカーについて、森田は次のように表現した。
「なんとなくですが、僕の中では城福さんが就任した1年目の時の4-4-2(システム)の時の感じとちょっと似てるような気はするかなと。『あ~、こんな感じだったな~』みたいな感じでやっています。
もちろん、守備の約束事ややり方はちょっと変わってきます。大まかなイメージで言うと、相馬さんがやりたいサッカーとしては『コンパクトにしながら、相手陣地で押しながら進める』という感じ。ボールを取られても、コンパクトだから選手同士が近いので、そこでもう1回取り返して、というのを目指しているのかなと思います」
背番号「10」が戦列に復帰し3試合、ここまではいずれも途中出場だった。徐々にコンディションも上がり、いよいよスタメン復帰も視野に入る。「試合に出たら、いいプレーをする自信はあるんでね。ぜひ楽しみにしていただけたらなと思います」
さぁ、東京ヴェルディの本領発揮はここからだ。
Reported by 上岡真里江
秋春制移行初年度という歴史的シーズンとなった2026/27明治安田J1リーグで、東京ヴェルディは12試合目で初めて喉から手が出るほど欲しかった「勝点3」を手に入れた。
山見大登、吉田泰授、森田晃樹、宮原和也ら主力選手の相次ぐ大怪我による長期離脱。ピッチ内外でチームを大きく支えた深澤大輝、稲見哲行の移籍など、ここまで苦戦した要因は枚挙にいとまがなかった。
中でも、あらためて痛感させられたのが主将・森田の存在の大きさではないだろうか。開幕前、7月のトレーニング中に鎖骨を骨折し、全治6~10週間の診断を受けた。8月29日の第4節鹿島アントラーズ戦でスタメン出場し復帰を果たしたが、41分で左脛骨疲労骨折のため再び戦線離脱。他チームの選手たちからも「天才」「何をするか読めない」など賞賛を浴びる司令塔・森田の不在がさらに長期化され、チームはより一層苦境に陥ることとなった。
リーグ戦9試合未勝利という結果に至り、城福浩監督が解任。同監督とは2023年に主将に指名され、ともにJ1昇格を果たし、ここまで互いに全幅の信頼関係を築いてきただけに、森田は「(解任に至るまでに)自分が何も力になれなかったので、悔しさ、申し訳なさはあります」と複雑な胸中を語った。
そして10月に入り、26歳主将が全体練習に加わるようになると、明らかにチームは一変していった。
「プレーでというのはもちろんですが、雰囲気だったりというところも、自分が入ることで支えたいなと思います」
今季で主将を務めて4年目のシーズンを迎えている。これまでは「自分はあまり言葉で引っ張るタイプではない。プレーで引っ張るタイプ」と自身のキャプテン像を公言し、チームメイトたちも「それが晃樹らしい」と厚い信頼を寄せてきた。
だが今、主将になって最大の苦境に直面している。相馬直樹新監督を迎えたチームとともに、森田のけん引の仕方もまた変わりつつある。
「状況が状況なので、プレーで(引っ張る)というところにも限界があるし。厳しく言わなければいけないところもある。(離脱していたため)外から見ていても『そこができていなければ勝てない』というところができなかったりしていた。そこはもう、当然僕も含めてですが、本当に全員が高い意識でやるために、自分からもっと発信していくことが大事だと思っています」
勝ち星から遠ざかっていた戦いぶりを振り返り、森田ははっきりと指摘する。
「わかりやすいじゃないですか。『点を決めて、守る』。シンプルにそこができていなかったというのが一番大きかったと思います。これはもちろん、誰か1人の選手に責任を押しつけるという意味ではありません。ただ、やはり(決定機は)決めてほしい。『惜しかったね』とか甘くはならずに、『決めていれば流れはこっちの方だったかもしれない』とお互いに厳しく求め合っていかないと。そこで決めきれずに0-0、0-1、0-2となってしまうのはすごくチームとして難しい状況になってしまうので。
一方で、守りきれていないところも、今季の大きな課題の部分だなと思います。本当にそこだけだと思います」
攻守にかかわらず、前監督に徹底的にたたき込まれてきた「靴一足分」の球際へのこだわり。1つ1つのパス、キックの精度への追求。そうした細部を選手一人ひとりが今一度自らに課すことの重要性を森田は強調する。
相馬新監督の目指すサッカーについて、森田は次のように表現した。
「なんとなくですが、僕の中では城福さんが就任した1年目の時の4-4-2(システム)の時の感じとちょっと似てるような気はするかなと。『あ~、こんな感じだったな~』みたいな感じでやっています。
もちろん、守備の約束事ややり方はちょっと変わってきます。大まかなイメージで言うと、相馬さんがやりたいサッカーとしては『コンパクトにしながら、相手陣地で押しながら進める』という感じ。ボールを取られても、コンパクトだから選手同士が近いので、そこでもう1回取り返して、というのを目指しているのかなと思います」
背番号「10」が戦列に復帰し3試合、ここまではいずれも途中出場だった。徐々にコンディションも上がり、いよいよスタメン復帰も視野に入る。「試合に出たら、いいプレーをする自信はあるんでね。ぜひ楽しみにしていただけたらなと思います」
さぁ、東京ヴェルディの本領発揮はここからだ。
Reported by 上岡真里江